卵料理辞典
<あ行>
【炒り卵】
卵を溶き、そぼろ状に炒ったもの。→三色そぼろ丼、スクランブルエッグ
【オムレツ】
卵を溶き、いろいろな具材と混ぜ合わせて焼いたもの。
ひっくり返す時に失敗すると、炒り卵に変えられる運命にある。
英語の教材では、何故かよく「チーズオムレツ」が作られるが、それほど欧米でメジャーというわけでもないようだ。
【オムライス】
ライスの上にオムレツを乗せたものだと思えばあながち間違いでもない。
ライスはバターライスかケチャップライスが一般的。ケチャップまたはドミグラスソースをかけていただく。
某電気街では、オムライスの上にケチャップで名前やハートマークを描くことで、安価なオムライスに付加価値をつけ、ぼったくる商法が横行している。
【親子丼】
丼ものの一つ。メインの具が鶏肉(親)と卵(子)であることから名づけられた。
よく考えるとかなり残酷な料理である。
なおAVにおける親子丼とは(以下検閲により削除)。→他人丼、玉子丼
【おんたま】
温泉卵、ラジウムエッグともいう。
卵白と卵黄の凝固温度の差を利用して、卵白部分を半凝固状態にしたもの。
温度差を利用して作るので、温泉に行かず、ご家庭で作ることもできる。
最適温は、卵黄の凝固温度よりやや低い67~8度。
<か行>
【かにたま】
ほぐしたカニと卵を混ぜて火にかけたもの。
多少ふんわりしているくらいの食感が、カニの風味を引き立ててとてもおいしい。
グリーンピースはいらない。→天津飯、にらたま
【カルボナーラ】
女性に人気の高いパスタ料理。
パスタ(スパゲティまたはフェットチーネが一般的)に、溶き卵と生クリームを原材料として作成したソースをからめていただく。
日本だとさらに具としてベーコン・ホウレンソウなどとともに半熟卵を落とすこともある。
太るぞ。
【くんたま】
燻製卵。茹でた卵を燻製にしたもので、一般的な燻製に共通した独特の香りと食感がある。
酒のつまみに良い。
<さ行>
【三色そぼろ丼】
ご飯の上に三色のそぼろを乗せて、彩りを整えたもの。
三色はたいてい黄色・茶色・緑が採用される。
茶色には一般的にひき肉が使われるが、ツナフレークなどを用いることもある。
また、緑はきぬさや、ネギ、ホウレンソウなど、もはやそぼろですらない。
しかし、黄色は不動の炒り卵。どのご家庭でも炒り卵。
卵の底力を感じる逸品である。→炒り卵
【スクランブルエッグ】
溶いた卵をかき混ぜながら、緩やかに過熱したもの。
正式名称はスクランブル「ド」エッグ。
スクランブルエッグの和訳が炒り卵であると誤解している人もいるが、炒り卵は強火で加熱し、そぼろ状にしたもの。
両者には月とすっぽんほどの差があるのだ。→炒り卵
【スコッチエッグ】
茹で卵の揚げ物。ウズラの卵で作ると小さくておいしい。
【酢卵】
生卵を酢の中に漬けて、4~5日放置すると出来る、美しい卵。
酢により殻(カルシウム)を溶かし、内側の膜のみを残すことで、美しい半透明の卵が出来上がる。
火や刃物を使わずに、身近な材料だけで作ることができるので、小学生の理科の実験に最適。
有名な雑誌「学○の科学」などでもよく特集されていた。
最近では美容のために、酢卵を作って食べる人もいる。すげー不味い。
<た行>
【他人丼】
丼ものの一つ。メインの具が鶏肉以外の肉と卵であることから名づけられた。
親子丼から派生した名称だが、よく考えたら他人以上に無関係である。→親子丼、玉子丼
【たまごかけごはん】
ご飯にたまごをかけただけというシンプルさが絶妙な料理。
その手軽さと奥深さから愛好家も多く、最近ではTKG研究会なる団体も存在している。
だが敢えて言おう! ごはんにたまごをかける、そのシンプルな手順を表すシンプルな料理名「たまごかけごはん」をわざわざシャレオツに「TKG」などと言い換える輩は、たまごかけごはんの本質を全くわかっていない、と!!!
作り方一つとっても「卵を溶いてからご飯にかける派」「ご飯の上で溶く派」「むしろ溶いた卵にご飯をぶちこむ派」など様々な流派があり、皆自分の作り方が一番であると信じているため、論争に発展することも少なくない。
そのため「政治、宗教、たまごかけごはん」は、話題にしてはいけない三大タブーとして知られている。
【たまごサンド】
茹で卵をカットし、マヨネーズと和えてパンで挟んだもの。
たまごサンドのおいしいパン屋さんにハズレなし。→たまごパン
【玉子丼】
丼ものの一つ。メインの具が卵であることから名づけられた。
ストレートな名称だが、大抵の丼ものが卵を具に採用していることを考えると、卵一本で勝負する非常に男らしい料理と言える。
なんとなく「卵」ではなく「玉子」と表記したくなる料理。→親子丼、他人丼
【たまごパン】
卵のような形状のパン。原材料に卵が1ミリも使われていないケースもあるので注意。→たまごサンド
【卵焼き】
溶いた卵をフライパンで焼いただけのシンプルな料理。
しかし料理に不慣れなものにとっては、火加減等が存外難しく、失敗してスクランブルエッグや炒り卵に姿を変えることもままある。
【茶碗蒸し】
溶き卵と出汁を混ぜて蒸したもの。具材としてはかまぼこやぎんなん、三つ葉、シイタケなどが一般的。
和食のコースではたいてい出てくる。
出汁を牛乳と砂糖に変えるとプリンになる。
【月見うどん】
うどんの上に生卵(場合によっては半熟卵)を落としたもの。
もちろん月見そばもある。
【天津飯】
ライスの上にかにたまを乗せたものだと思えばあながち間違いでもない。
グリーンピースはいらない。→かにたま
<な行>
【ニラタマ】
カットしたニラと卵を混ぜて火にかけたもの。
食感を整えるため、ニラは混ぜる前に下ごしらえしたほうがいい。絶対にいい。
同じくニラを使った料理であるレバニラ/ニラレバと異なり、タマニラと呼ばれることはまずない。→かにたま
<は行>
【ハムエッグ】
ハムの上に目玉焼きを乗せたもの。
一体感を出すために、最初から乗せて焼くことも多い。
ハムをベーコンに変えるとベーコンエッグになる。→ベーコンエッグ
【ベーコンエッグ】
ベーコンの上に目玉焼きを乗せたもの。
一体感を出すために、最初から乗せて焼くことも多い。
ベーコンをハムに変えるとハムエッグになる。→ハムエッグ
<ま行>
【目玉焼き】
カッコよく言うとフライドエッグ。
卵を割って焼くだけ。溶くことすらしない究極の料理。
日本人の「初めて作った料理」ランキング堂々の一位。
何かの上に目玉焼きを乗せる、という料理は非常に多い。
(例:ハム、ベーコン、パン、スパゲティ、ハンバーグ、カレー、シチュー)
なお、片面焼きはサニーサイドアップ、両面焼きはターンオーバーという名称がある。
「今日の朝食? パンとターンオーバー」とか言われたら目玉焼きのことだとは思うまい。
<や行>
【ゆで卵】
カッコよく言うとボイルドエッグ。
卵をお湯で茹でるだけ。割ることすらしない究極の料理。
固ゆでから半熟まで、好みの分かれる料理であり、たまごかけごはん並に奥が深い。
カットしたゆで卵をサラダなどの具にすることも多いが、茹ですぎると黄身の周りが黒くなってしまい、あまり美しくない。
そういう時は、お湯から出した卵をさっと冷水にくぐらせると、表面の酸化が抑えられて美しいゆで卵ができる。
<ら行>
【ロコモコ】
日本語風にいうとハンバーグ卵丼。
ご飯の上にハンバーグと目玉焼きを乗せた、ハワイの料理。
みんな大好きハンバーグ、以上に存在感を醸し出す目玉焼きは、卵の万能さを雄弁に語っている。
投稿日時:2013年01月10日 02:21
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