昔の短編集

パニクるおっさん ※ノンフィクション系

電車に乗っているわけです。

平日の朝ですから通勤目的なのですが、乗り合わせた顔ぶれもやはり通勤・通学とおぼしき方が多いようです。

私が普段通勤に利用する路線は、ラッシュ時でも携帯が触れるくらいのゆとりがあり、一説には関東随一とも言われる東急田園都市線の朝ラッシュを6年間乗りきった私にとっては生ぬるいレベルです。

ちなみに田園都市線のラッシュがどれほどすごいかというと、人に押されて人が浮きます。

……そういえば、鉄道路線の略号ってあるじゃないですか。

アルファベット1～2文字で表記する、最近駅などでもよく見られる記号なのでご存知の方も多いかと。

あれ、大抵は各路線のイニシャルなのです。

田園都市線の場合

Ｄ Ｔ

どうみても童貞です本当にあり(ry

なんかもう余談に余談って感じで逸れまくりなので、本筋、あっ、話の筋ですよ、って朝から何言ってんだか(汗)、とにかくタイトルの話に戻ります。

つぶやきでもちょっと書いたのですが、昨日と今日は教育受講のため出張でして、普段とは違う路線に乗っております。

……今思ったのですが、別に路線、この話に関係ありませんでした。

ここまでのくだり、全て余談です。

仕切り直し。

電車に乗っているわけです。

平日の朝ですから通勤目的なのですが、乗り合わせた顔ぶれもやはり通勤・通学とおぼしき方が多いようです。

私は座っているのですが、向かいの席にはJKが座っていました。

細身で黒髪清楚系、見た目の印象はちょっと真面目そうな子です。

その子は骨折か捻挫か、片足は包帯を巻いてサンダル履きでした。

その子の隣はオッサン。

しかめっ面で日経を読む……まぁどこにでもいそうなつまらないオッサンです。

どうでもいいですけど、ラッシュ時に日経広げてる人って感じ悪さ半端なくないですか？

某教授は彼らを「日経シャーマン」って呼んでからかってましたが……

あ、また本筋から逸れる気配がしたので、この話はまた別の機会に。

まぁ、JKもオッサンも、特に珍しいものではないので、とりたてて気にせず、私は手元の携帯に戻った訳ですが……

数分後、ふと顔を上げると、JKが寝ている。

そしてややゆらゆら船を漕いでおり、オッサンの方にかくん、かくん……

オッサンの眉間のシワが3割ほど増しているような(当社比)

あ、なんかヤバイ雰囲気(笑)

それもよくある光景なので、また携帯に戻りましたが……ちょっと気になる(笑)

チラチラ顔を上げると、段々激化してくるJK、グラフのお手本かってくらいに綺麗に比例してイラつきを増すオッサン。

……そしてJKが完全にオッサンに寄りかかった！！

私なら、可愛いJKが頭乗せてきたりしたらドキドキしてしょうがなく、困っちゃうなーって素振りしながらも内心ちょっとラッキーとか思う側面なんですが……

オッサン、反対側の人を攻撃する勢いでJKを押した！

うわっ……やり過ぎ「ヒドーイ」「カワイソー」「女の子に暴力とか」「怪我してるのに」「クソジジイ」「消えろ」「てか〇ねよ」

えっ怖い。

少し脇に立っていたギャル風JK3人組が一部始終を見ていて、一斉にオッサンを攻撃、いや口撃。

彼女が騒ぐから他の乗客もなんとなくオッサンに注目。

ずっと日経読みながらイライラしていたオッサン、ここで初めて新聞から視線を外した結果、自分が力巻かせに振り払ったのが、包帯姿も痛々しい、いたいけなJKであると気付いたようで……

もちろん無意識ながら、最初に寄っ掛かったJKが悪いのですが、車内の空気は完全にオッサン糾弾モード。

そして焦ったオッサン……

JKを抱き寄せた！！！！

乗客一同、(゜Д゜)ポカーン

「うわっ」「マジキメェし」「〇ねよ」

再開される口撃。

いたたまれなくなったらしく、次の駅でオッサンは降りました。

何がすごいって、この騒動の中いびきかいて寝続けていたJKがすごい。

投稿日時： 2013年03月26日08:12