第9話 真夜中のエレベーター
真夜中のエレベーター、
できれば、いや絶対に
乗っちゃいけませんよね·······
なぜかって?
出ちゃうからですよ
何がって?
あれにきまってるでしょう
会社のビル、高層マンション、高い建物には必ず設置されているエレベーター。
ないと困っちゃう、とっても役に立つ設備ですよね、真夜中以外は·······
真夜中のエレベーター、それは恐怖世界につながる異空間。誤って真夜中にエレベーターに乗られた人は、当然経験されていますよね。
乗り込むと、急に冷え込む空気。閉じるボタンを押しても閉まらないドア。突然点滅をはじめる照明。
押さなくても必ず止まる4F、9F、13Fと真っ暗なフロアー、閉まらないドア。
これは当たり前の状況。さらに、ゾワッと粟立つ全身の鳥肌、首筋に当たる生臭い吐息のような風。背中に感じる人でないものの気配。
ここまできたら諦めましょう。両手をしっかり合わせ念仏を唱える。守札を胸に抱きしめる。
あとは、あなたの運次第·······
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