◆本格デートでイチャイチャ!
数々のトレーニングマシン。
部屋の広さとマシンに多さに度肝を抜かれた。
なんじゃこりゃ……!
冷静に考えたらヤバすぎるって。どんだけ鍛えているんだよ、灯は。
だが、これが最強たる由縁というわけか。もともと格闘技を嗜んでいるようだし、体を鍛えることが趣味のようだからな。
だからスタイルが良いんだろうなと改めて納得した。
「凄いな、灯」
「ついに秘密を知られちゃった……」
そんな耳まで真っ赤にするとは。
よっぽど知られたくない秘密だったのか。けど、俺には教えてくれた。それはきっと、俺が彼氏であり信用できる相手だからだろう。嬉しいね。
「ちょっとランニングマシンやってみようかな」
「いいよ。その間に着替えているから」
「おう、分かった」
灯の着替えが終わるまで、俺はランニングマシンで走りまくった。
思ったよりキツイ……!
普通に走るよりも体力を使う気がして、ヘトヘトになった。
「お待たせ」
「……はぁ、はぁ……」
「ちょ、正時くん。なんか疲れてない!?」
「汗を掻いてしまった」
「ごめん。設定が高めになっていたから……」
そ、そうだったのか!
灯基準の設定だからウルトラハードモードになっていたに違いない。だからこんなに疲れたんだ、俺。
「灯は凄いな。本当に尊敬するよ」
「そ、そんなことないよ。体を無駄に鍛えているだけだから」
照れる灯。そういえば、私服に着替えていたな。
おぉ、なんと可愛らしい服。
というか、地雷系ファッションだと……!
フリフリしていてスカートも短め。
なにもかもが高得点だ。
「可愛い服だね、灯」
「これ、お気に入りなんだよね。そう言ってもらえて良かった」
◆
準備が整ったところで家を出た
じっちゃんと改めて合流した。
「お待たせ」
「待っていたぞ、正時。……それと灯ちゃん。おぉ、なんと可愛い!」
じっちゃんも灯の服に反応していた。
「じゃ、頼むよ」
「うむ。灯ちゃんの可愛い姿を見れてやる気がでた。どこへでも連れて行ってやるぞ」
「そりゃ助かる」
さっそくデート開始だ!
まずは朝食を食べにいく。
朝からやっているカフェは少ないが、ないことはない。
寝ないで調べ上げた喫茶店へ向かう。レッツゴー!
車が走り出す。
俺と灯は後部座席で話に花を咲かせていく。
「正時くん、今日はありがとうね」
「いや、こっちこそだよ。灯と本格デート出来て俺は嬉しい」
「うん。わたしもね、ずっとこうしたかったんだ」
見つめ合い、手を取り合う。
すると、じっちゃんがルームミラー越しに俺たちを盗み見ていた。……なんでコッソリ見ているんだか。
「灯、後でね」
「分かった」
二人きりになったら、全力でイチャイチャしまくってやる!
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