第16話 手紙
最近、手紙を書かなくなりました。年賀状を出す枚数も減っています。
メールをはじめとする他の連絡手段がこれだけたくさんあれば、やりとりに時間がかかる手紙を出す機会が少ないのも、仕方ないことかもしれません。
大事な手紙はとってあります。内容もそうですが、自筆の文字、選んでくれた便箋や封筒、切手にもその人らしさを感じます。
メールと違い、書き間違えたら書き直し、という真剣さが込められているように思います。
手紙の良いところは、何度も読み返せることでしょうか。もらった時の気持ちを思い出せるところ。
文字は書いた瞬間に過去のものとなります。でも、手紙は未来に届けることができます。
子供の頃、タイムカプセルに手紙を入れたりしませんでしたか。
タイムマシンがなくても、未来の自分に手紙を書くことはできます。開封する時期を自分で決めて、封をしたら大切にしまっておけばいいのです。
PC環境の変化は大きいし、20年後の自分にメールを予約することは出来ないけれど、手紙だったら可能です。
未来の自分に宛てて、どんな手紙を出しますか?
*****
素敵な手紙がたくさん出てくる本を紹介します(敬称略)。
「ツバキ文具店」小川糸
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」暁佳奈
どちらも手紙を代書する物語です。
自分の物語の中でも、手紙が出てくる場面があります。
未来世界で手書きの手紙は存在するのかどうか、迷いました。でも、手紙を書いて良かったと思っています。手紙には大きな力がありますね。
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