第3話 起動兵器アクト・フレーム

「爆破します!」

帝国兵が洞窟を爆破する。

すると崩れた洞窟から、古びた人型機体が現れる。

「隊長、これは……」

「あぁ、間違いない。アクト・フレームだ」

「おぉ、これが……」

「回収する。」

『了解。』

2機のヒューマン・フレームが人型機体に近づく。

その時だった。

その場のヒューマン・フレーム全機のレーダーアラームが鳴り響く。

「こ、これは……」

「ッ!お前等、それから離れろ!」

突然のアラームに反応が遅れた2機が殴り飛ばされる。

「な、まさか……」

人型機体が動き出す。

この双眸を紅く輝かせて。


「なんだ、なんだコイツはッ!」

数分後、けたたましい金属音が辺りに響いていた。

突然起動した人型機体がヒューマン・フレームを次々となぎ倒していく。

カメラ・アイで捉えたと思えば、接近され、頭部装甲を貫通して殴り倒す。

「隊長!このままでは……」

「ッ、私が時間を稼ぐ!お前は引け!」

「で、ですが……」

「早く行け!」

「ッ了解!」

残された2機の内、1機が撤退する。

「こい、アクト・フレーム!」

隊長機が突撃する。

それに対し、アクト・フレームは高速起動で左拳を突き出す。

それを交わし、腰部の片手剣で斬りかかる。

直撃を受け、アクト・フレームが体勢を崩す。

「はぁぁぁ!」

そのまま蹴り飛ばし、胸部装甲に剣を突き刺す。

ギャリギャリギャリと耳障りな音を立て、装甲を削る。

2度、3度、4度突き刺し、装甲が剥がれる。

「これで、終わりだぁぁ!」

最後のとどめに剣を突き刺す。

それとほぼ同時に、アクト・フレームの双眸が青く、輝いた。

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