第2話 家族構成

義母と義祖母は私が盗んだと信じ込んでいる。


私が何を言おうが、ここに書こうが、

真実を証明できなく心苦しいが、

盗んでもいないし、盗む理由などないのだ。


盗まれたのは「20万円」

結論からいうと、この20万円は「23万4千円」という金額に化けて後に私が発見するのである。


不思議なことである。盗まれたというお金が、

数日後に、利子がついて発見されたのだ。


引き出しの3段目右側

それはティッシュボックス下にハンカチのようなもの包まれて大切に保管されていた。


見つけた時、私は安堵し、妻に写真を送った。

「あったよ よかった」と。


送ると同時に、少し不安がよぎった。

「見つけた私が怪しまれるんじゃないか?」

と。


まさに今 その不安が的中している。

笑い事ではないが、笑ってしまう。

今思えばここから地獄が始まったのである。



さて、我が家の構成は少し変わっていて

私と妻と子供、そして今回現金を盗まれたとおう義祖母(妻の祖母)の4人で暮らしている。そして歩いて数分のところに、義父と義母の自宅がある。


どうしてこのような暮らしになっているのかを

細かく書きたいのだが、身バレの恐れがあるので、簡潔に言う。義母が私達に押し付けたのである。自分では看れないと、言葉にださないが、そういう事である。 ただ、この事で私は妻に愚痴を言った事は一度もないし、義母も義父も恨んでもいない。家族だから当たり前だと思っているからだ。


そんな私が、義祖母のお金を盗るわけがない。

そもそも、書いていて思い出したが、私は義祖母に50万円ほど過去に渡している。


諸事情で貯金もそこまで多くなく不安だという相談を義母からうけた。その時はまだ、私も未熟な考えで、義父が用意すればいいのでは?と思っていた。普通そうだと思う。ただ、義母は夫に頼み辛いという事で、私と妻で話しあって渡した。


100万円渡す予定だったが、何故か50万になった。その時はたいそう感謝された。義祖母から御礼を言われたときに、私の愛想が悪かったので妻に怒られたのを今でも鮮明思い出す事ができる。あの頃は良かったな。


話を戻すと、50万円を渡している身なのに

20万を盗る意味がわからないし、そもそもお金を盗っても私には使う道がないのである。


お酒も飲まないし、遊びに出かける事も、基本的に無いから。仕事と家庭が私の趣味だから。

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