第5話
まさか、俺を庇うものが現るとは
「大丈夫、私はあなたことを消えて欲しいとか思わないからね」
妹も俺を含むクラスメイトが驚いている。
それはそうだ。この学校ではレベル差別が当たり前で俺なんかを庇うとクラスから嫌われる。だからこの子は嫌われることを覚悟で庇ってくれたんだ。
良い人過ぎる。
「私は、この学校を卒業して女性騎士を目指そうと思うの!!だから騎士を目指す身として、例え最弱の弱者でも守るべき存在だと思うの!!」
うーん、言葉に棘があったな。あと正直、俺を庇う、云々より、周りのことを見れてない感じなのかも、
ぶっちゃけ騎士になりたいとか、なんで俺を庇うのとか??し聞いてないし、
でもまぁ
「おい、そんなやつ庇うのかよ」
あぁ、やっぱり
「えぇーそうよ!!弱者は守るべきですもん」
うーん、どうしようかな。正直この子を助けたいと思ったいから、本当のことを言っても良いと思ったけど、やっぱり隠したい気持ちもあるしな・・・でも結局
(お兄ちゃん)
妹がテレパシーで語りかけてくる。
(お兄ちゃん、その子のこと庇う溜に、本気を出すの?)
少し声が怖いテレパシーなのに
(いや、流石に可哀想だなぁーと思って。言い方はともかく良い人そうだし)
(隠せ)
(えー、)
「はぁー、マジでお前みたいな頭、お花畑の女を見てると」
マジでムカついて来た。
(お兄ちゃん、今イラッと来たでしょ)
(流石にね)
「私は、別にそう言われても良いですし、村でも言われて来ました。けどそれでも憧れたあの人みたいになりたい。だから私はこの人を見捨てません」
(やっぱり良い子だよ。ここはもうさぁ、十分楽しんだし)
(私だけの秘密だったのに、お兄ちゃんは私よりその子の方がいいの!!)
急に泣き声でキレた。
やばい、修羅場になって来た。脳内とリアルで
「いい加減にしろよ」
あもう、奴が迫って来てるし、
「それはあなたです」
この子はこの子で正義感貫くし、
(お兄ちゃんのバカ!!)
妹は妹で怒るし、
はぁー、って普通にシャドーが居たじゃん。思わず、この子のこの世界では驚き的過ぎる行動に思考がフリーズしてたは、
ってことで、
「こん・・・あ、」
俺はそいつの足指を曲げた。
「なんだ、指が、痛い痛い!!」
「え、あの大丈夫ですか」
今だ!!
魔法使いの魔法・・・魅了。
「・・・っ、心配してくれるのか?」
「え、いやそうですけど」
「俺は今お前のことを襲おうとしたんだぞ」
「そうかもですけど、さっきも言いましたけど私は女性騎士を目指しているんです。これしきのこと、自分に降り掛かる災いくらい我慢して、よりあなたのような人を幸せにしたいんです」
なんと言うお方!!普通に天使
クラスメイトもおーと声が上がっている。
彼女を襲うおうとしていたやつも俺の魅了と今のやり取りで完全に惚れて居た。
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