第2話 返信

僕は返信することにした

「それ多分僕の事で・・・」


ああ、危ない危ないこんな承認欲求モンスターのような返信をしてはいけない。

絶対に無視をされて承認欲求モンスターが路頭に迷ってしまう。

だったら無難に・・・


「どしたん?話し聞こか?」


ああ、危ない危ないこんなイキり大学生のような返信をしてはいけない

絶対にブロックされて羞恥心にさいなまれ死にたくなってしまう。

だったら、他の返信をコピペして組み合わせて・・・


「ff外から失礼します。

大丈夫(^^;)?

何かあったら話聞くよ?

16歳ですか?

どこ住みでしょうか?東京でしたら部屋貸しますよ?

どしたん?話し聞こか?

マッチングアプリなら{いっしよ}

それってあなたの感想ですよね?」


・・・すべての闇が詰まったものができてしまった。まるで特級呪物だ。


僕は急いで消し、シンプルなものにした。


「なにか困りごとがありましたらDMください」


・・・なんか宗教勧誘みたいな返信になってしまった。

まあ、今まで友達、ましては彼女もいなかった人が完璧な返信ができるわけがない。

これでもし斎藤さんから返信が来たら本当にちょろい。


僕はそう思い待つこと1分・・・

来た。返信が。

動揺しすぎて倒置法になってしまった。

僕は本当に返信が来て恐ろしいのとうれしい気持ちがごちゃまぜになった。

動揺しているとさらにDMが来た。

そこには「聞いてくれるだけでいいので愚痴を聞いてください。」

と来ていた。

なので、僕は「ぜひ」と返事をして愚痴などを聴くことになった。

・・・朝まで続いた。途切れることなく。僕は適度に相槌を打っていただけだが結構疲れた。

そして、僕は寝ないままそのまま学校に向かった。

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