第12話 お風呂の安心感

 食べ終わった後は、食器を洗い場に置いてお風呂に入る。スクールバッグを二階の自分の部屋に置いて、パジャマや下着を取って一階のお風呂場に向かう。

 

 体重を気にしているわけではないけれど、毎日体重計にのるようにしている。増えてたらダイエットするし、増えてなかったらもっと食べる。

 

 くしで髪のゴミをさっととって、服を脱いで、かごに分ける。ドアを開けて、ペタペタと音を鳴らしながら風呂場に入る。いつもの様に冷たい椅子と床に先にシャワーを浴びせて、ゆっくり腰を下ろした後、髪を充分にお湯で濡らす。手にたっぷりシャンプー出して、先に毛先で泡立ててから、そのまま毛先も頭皮に持っていき、マッサージの様に、しっかり洗いほぐす。顔にお湯がかからないように少し上を向きながらお湯で洗い流す。髪に染み込んだ余分な水を絞って、コンディショナーをしっかり髪の毛になじませて、お湯で流されないように高い位置でお団子にする。浸透させてる間に、石鹸をしっかり泡立てて、体を包み込むように泡を伸ばす。洗い流しが無いように、立ってシャワーで流す。

 滑らないようにゆっくり、つま先から湯船にざぶんと浸かる。お風呂って、なんだか安心する。どこが安心するのかはわからないけれど、なんとなく、そう思う。数十分お風呂に浸かったあと、浸透させていたコンディショナーをしっかり落として、髪を絞って、ふらつきながら洗面所に出る。

 体をさっとタオルで拭いて、髪は念入りに丁寧に。さっとタオルドライをしたら、服をきて、ドライヤーで髪をしっかり乾かす。日によってヘアオイルをつけたりするけど、今日はつけない。ついでに嫌いなミント味の歯磨き粉をつけて、眠たい目をこすりながら歯磨きもする。


 それらが終わったら自室に行く。課題である自己紹介カードとでも言おうか、それを書く。明日発表するらしい。こんなの、ここの高校でもやるんだなと疑問にも思うけど。今日やったのは、名前と誕生日とか、簡単なもの。明日するのは、趣味とか特技を発表する、云わば今日の強化版みたいなものらしい。さっと適当に書いて、詳しい話は明日考えよう。

 いつもこう、大事なところは適当。私の短所って、多分こういうところ。

 

 照明を消して、布団を被り、眠りにつく……。

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