第2話 なら仏像館
昨日のお水取りニコ生、実にひどいものであった。準備がではない。撮影班がでもない。現地の観客である。宗教行事であるのにも関わらず何かの祭りや見世物だと勘違いしている人が実に多い上に、現地の誘導に素直に従わない人が多かった。おかげで練行衆の足音は警察の対応でかき消され、やり場のない怒りがわいていた。
そのような思いを抱きながらも本日は奈良国立博物館に行ってきた。特別陳列は毎年恒例のお水取りで、スロープ前にはお松明のレプリカが設置されていた。
752年、実忠という僧が
特別陳列の話はここくらいにしておき、なら仏像館の仏像の話をする。今回の特別展示は
ただ、一点だけひっかかったことである。それは右・左側を見たとき、その衣文がいわゆる翻波式の表現のようにみてとれなかったことである。確かに正面からみれば疑う必要はなかった。だが左右を見た瞬間、この衣文表現の是非について悩んでしまった。もちろん陳列位置の都合上、完全な側面からみることができてないが(右・左斜側というのが正確であるような気がするが)、衣文の彫りが薄かったような見え方をしてしまった。何度も確認してみてが、現状そのような見え方してるので安易に平安初期彫刻と断定してはいけないのかもしれない。だが、違和感はその一点のみであった。ゆえに変にひねくれる必要はないのかもしれない。
四月に大学院に入学予定だが、入学すれば早速平安初期彫刻の側面について基礎資料集成で確認しなおすので、改めてそこで検証していこうと考えている。
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