隕石

 緑のバリアに守られながらチャンシュワウェザースは、両拳を合わせ、両拳を左右非対称にねじった。


 するとLEXTRA888と辺り一帯が凍った。身動きができなくなったLEXTRA888に、チャンシュワウェザースは、また地割れを起こし、そして、左拳を天に突き上げた。

 その瞬間、巨大なLEXTRA888を覆い隠すようなマグマが天高く拭き上げた。


 マグマによって氷が溶けたLEXTRA888は、雄叫びと黒い煙を出した。すると更に一回り縮んだように見えた。


 核ミサイルとマグマの攻撃でLEXTRA888に変化を見たチャンシュワウェザースは、LEXTRA888衝撃と熱に弱いと結論を導いた。

 チャンシュワウェザースは最終奥義の一つゼブラズメテオ放つ事にした。

  

 チャンシュワウェザースは、左手を上げて、広げた左手を握り、その天高く掲げた拳を振り下ろすと、ピカッと空の一部分が光った。

 すると隕石が空から降ってきたのである。


「おいおいシマウマ野郎、俺を舐めるなよ?隕石を呼び寄せるのは大した物だ…だがな、あんな遠くから来る物なんて避けりゃーいいだけだろ?」


「避けれるなら避けてみろよLEXTRA888!」


「?」


 LEXTRA888は不思議に思ったが、YSB901の最高傑作である。すぐに勘付いた。


「まじかよ!俺に隕石が付いてくるのか?」


「………」


 さっきまでとは違って、何も言わなくなったチャンシュワウェザースは、さっきと同じように拳と拳を合わせて左右非対称に拳ねじった。

 また一瞬にしてLEXTRA888と辺り一帯が氷漬けになった。


(「隕石が俺に付いてくる」と言ったとたんに誤魔化すかのように足止めの為の氷漬けか。隕石は本当に俺に付いてくるのか?)


 半信半疑のLEXTRA888は、全速力で数百Km走ってみた。 


 そして、隕石との距離を測ってみた。隕石がさっきより自分に近づいてるのが分かった。


「さすがは、チャンシュワ・ネッガの最高傑作だな!バラバラのスクラップにしてやるよ!シマウマ野郎!」


 隕石が自分を追尾してる事を確信した。LEXTRA888は、逃げても無駄だと分かり、隕石が自分に衝突する前にチャンシュワウェザースを破壊する事に決意したのであった。

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