第9話 孤児院と院長
「陛下離陸しました」
「空中無人機母艦から偵察機を発艦させて周辺の地理を調べさせろ」
「承知しました」
「それと第6軍団を偵察に出せ」
「はっ」
「レン進路を最寄りの街へ向けろ」
「理由をお伺いしても」
「あの街にはお世話になった人がいるからな」
「承知しました」
「進路変更右に42度」
「面舵42度ヨーソロー」
「陛下この時間を使って現在の状況をお聞きしたいのですが」
「良いぞイサを含む全軍団長を第1会議室に集めろ」
「はっ」
━━━━━━
「それでどんなことを聞きたいんだ??」
「まずはこの時代の空中艦の性能を」
「あぁ分かった」
「今の時代は空中艦はあるにはあるが少ないし小さいんだ」
「ではどのような」
「この国では100m級の艦が王都に12隻あるだけだと聞いたことがある」
「現在もっとも保有しているのはルーガ帝国で100m級を20隻60m級を34隻を持っているらしい」
「なるほど脅威にはなりませんな」
「陛下次は学業関連の事をお願いします」
「学業はほとんどなくてな」
「ほとんどと言うことはあるにはあるんですね」
「あるにはあるが詳細は知らないんだ」
「なぜでしょうか」
「ルース共和国に学術都市って言うのがあるがそこに入れるのは貴族か一定以上の学力の平民だけなんだ平民が入るにはものすごく高い学力が必要で知ったのが去年で間に合わないと判断したから良くは調べてないんだ」
「なぜ間に合わないと」
「学園には10歳から入るのだけど知ったのが9歳だったから」
「陛下試験はいつですか」
「調べてないからわからない」
「なるほどそれでしたら我々が調べて来ます」
「イサ任せた」
「陛下それで間に合うようでしたら我々が徹底的に教えて差し上げます」
「間に合うならリナと一緒にお願い」
「承知しました」
『陛下街に到着しました』
「シン親衛隊10名と共に右舷副船体の艦内ドックに来い」
「はっ」
「リナ」
「分かってるよリーン先生にさよならしに行くんでしょ」
「あぁ」
「陛下揚陸用飛空艇準備完了です」
「よし行くぞ」
━━━━━━
「あの子達がかえって来なくて心配してる時に何でこんな事が起きるの」
リーン先生はメテウスとリナが帰ってこなくて心配してるときに巨大な物が空を飛んでこっちに来ていると聞いて子供を1ヶ所に集めて応戦準備をしていた
「あれは何」
空の物体から何かがこちらに飛んできて近くの丘に降りた
「えっあれって」
━━━━━━
「陛下警戒されてますがどうしますか」
「行け」
「はっ」
俺とリナは飛空艇から降りて孤児院へ向かって歩きだした
「メテウスくん!!」
「リナさんも」
「無事で良かった」
「リーン先生ご迷惑おかけしました」
「リナさん本当に心配しましたよ」
「それで何があったんですか」
「ちょっと言いづらいんですがいろいろあって皇帝になって独り立ちしたのでお礼と孤児院を出ることを伝えに来ました」
「えっと理解しきれないけどとりあえず孤児院を出るのね」
「はい」
「リナさんも??」
「はい私もです」
「分かったわそれについては私の方から院長先生に言っておくけど皇帝になったってどういう事!?!?」
「なんて言えば良いのか」
「(陛下いっそのことプロメテウス帝国初の国民にしてはいかがでしょうか)」
「(レンに確認を取ってくれる良いって言ったら話してみるから)」
「(承知しました)」
「もーなに話してるの」
「ちょっと待ってて」
「(受け入れ準備を始めるとの事です)」
「(分かった艇内で待機していてくれ)」
「(了解しました)」
「リーン先生院長先生に話があるから会わせてくれる」
「えっまぁ良いけど何でなの」
「まぁちょっとね」
━━━━━━
「院長先生こんにちは」
「お久しぶりです」
「メテウスくんにリナさんこんにちは」
「院長先生大事なお話があるので」
「分かりました中で話しましょう」
「はい」
「リナは子供たちと遊んでて」
「分かったわ」
俺と院長先生は孤児院の中の院長室に来ていた
「院長先生いやクツルさん」
「私を名前で呼ぶと言うことはそれほどな話なのでしょうね」
「はいまずは今までの経緯を説明します」
俺は冒険者登録をして遺跡に潜ってリング帝国の遺跡を見つけて皇帝になるまでの経緯を話した
「そんなことがあったのか」
「それで孤児院の者を国民にしようと言うことか」
「はい」
「生活環境はどうなんだ」
「少なくとも孤児院よりは良い生活を保証します」
「なら良い」
「望む者は連れていって構わない」
「ありがとうございます」
「これから国家君主になると言う者がそう簡単に頭を下げるな」
「そうですね」
「それでは」
「あぁ(幸せになるのだぞ)」
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