キスのその先

 「はぁ…はぁ……」


 暗い暗い、森の中、暗闇を歩く者がいた。


 「腹…減った……」


 お腹を空かせたその者は、その場でバタっと倒れ、下がるように手を伸ばしていた。


 「誰か…食い物を──……」


 目を閉じ、そのまま気を失った。

 一方、転移者達が住んでる城の方で、一人の少女が城の中を歩いていた。


 「やっぱり見当たらないわね…」


 少女は"誰か"を探していた。


 「やっぱり、《スキル》を使うしか無さそうね」


 少女はその場で《スキル》を発動し、集中するため目を閉じた。

 

 「こ、これは…!?」


 しばらくして、少女は何かに驚き、城の中を走りだした。

 走りながら、少女はを口にする。


 「日和ひより、無事でいて…!!」


 なぜその名を口にしたのかわからない、しかし少女にとって、日和は"特別な存在"なのだった──。

 そんか日和はと言うと、春兎にセックスを求めていた。


 「ねぇ、だめ?」

 「いやダメだけど!?」


 現在、日和は春兎のズボンを脱がそうとしていた。

 春兎はズボンを両手で掴みながら、必死に抵抗していた。


 「そもそもセッ……性行為って、"好きな人同士"でヤる行為じゃ…」


 俺の中での性行為セックスとは、好きな人、愛し合った者同士でヤるイメージが高い、だから彼女が性行為セックスを望んでいても、俺は"初めてが自分で良いのか"と、少し申し訳なく思ってしまう。


 「あのさ、別のじゃだめ?」

 「ダメ」

 「…あっさりと言うな──…」


 どうしたものかと考えていると、俺はユリアンと話していた内容を思い出した。


 「そ、そうだ!実は元の世界に帰れる方法を見つけたんだ」

 「…ッ!!」


 彼女は少し驚いていた。


 「…それ、ほんと?」


 どうやら食いついたようだ。

 俺はこのまま畳み掛けるように話を続けた。


 「うん、でも戻るためには魔王を倒さなくちゃいけなくて……簡単では無いんだ」

 「……」

 「でも、戻れる方法がわかっただけでも良かったと思ってる。かなり危険なことだと思うけど、いつか魔王に挑めるように強くなりたいと思ってるんだ」

 「…そう……なんだ」

 「……」


 なんとか話を逸らすことに成功した。

 これで少しは性行為セックスの話から離れてくれるとありがたい……。


 「君の言いたいことはわかった。だから──」


 どうやら話題が変わったようだ。

 ひとまず安心し、俺はホッとため息をついた。  しかし、次に彼女が言った言葉で、話題は振り出しに戻ることになる。


 「その前に、セックスはちゃんとしたい」

 「……」


 いや、簡単に話が変わるとは思ってなかったけど、まさか元の世界に戻ることより性行為セックスの方を優先するとは思わなかった。


 「いや、だからそれは好きな人同士で──」

 「でも私は、君としたい」

 「そんなハッキリと「したい」って言わなくても良いような……」


 全然話が性行為セックスから変わってくれない、そこまで俺とヤりたいのか……。

 

 「ねぇ、そんなに私とするの嫌?」

 「いや…別に嫌とかでは無いけど──」


 正直、彼女から誘ってくれたのは──ちょっと嬉しかった。

 そこまで女子から好かれたことなんて、俺の記憶には無い、出来るなら……彼女としたい、でも本当に彼女とヤるべきか迷う。

 俺が悩んでいるため、彼女は痺れを切らした。


 「やっぱり、私とするのいやなの?」

 「──ッ、いやそう言うことじゃなくて」

 「じゃあ良いじゃん、なんでそこまで拒むの?」

 「そ、それは──」


 俺は思わず目を逸らした。

 そんな俺を見て、彼女は少し落ち込んでしまった。

 俺は少し胸が痛んだ。


 「……」


 どうしよう、彼女が黙ってしまった。

 性行為セックスをするべきなのか、それともこれ以上彼女に恥かかせないよう、性行為セックスした方が良いのか……。

 そんな時、彼女がボソッと俺の耳元で囁いた。


 「ねぇ、私……"処女"だよ」

 「……ッ!?」


 なんで今、処女・・だとカミングアウトしたのかわからないが、その言葉で、俺の心が揺らいだ。


 (処女……彼女は処女……)

 「……」


 俺が何を考えているのかわかったのか、彼女は更に耳元で呟いた。


 「私ね?君になら……自分の処女捧げても良い・・・・・・って思ってるんだ」

 「……」

 「本当に・・・、しなくて良いの?」

 「……」


 まさに"悪魔の囁き"だった。

 俺から見て、彼女は美少女・・・だ。

 いや単にフィルターがかかっているからだと思うけど……あれ?フィルター・・・・・

 何を言ってるだ?俺は……。


 「……あ──あのさ、キス・・に変更できない?」

 「え……キス…?」

 「う、うん…」


 俺は頭がこんがらがって、訳のわからない提案をしてしまった。

 しかし、もう後戻りは出来ないため、俺は彼女の瞳を真っ直ぐ見つめた。


 「少し考えたいんだ。君の処女を貰うべきかどうか」

 「……」


 彼女はポカーンとしていた。

 そんな彼女を見つめ続けたまま、俺は何か恥ずかしいセリフを言ってしまった気がして、顔が赤くなった。

 そんな俺に、彼女は言った。


 「はぁ、仕方ないな〜」


 彼女は少し笑っていた。

 意外と何とかなったことに、俺自身が驚いたが、とりあえず性行為セックスは免れたので、俺はホッとし、胸を撫で下ろした。

 そんな俺を見て、彼女は呆れていた。


 「全く、処女を捧げるって言ったのに……」

 「あはは……ごめん」


 俺は素直に謝るしかなかった。


 「……」


 彼女はジト目でこちらを見ていた。


 「えっと、じゃあ──」


 俺は彼女の肩に手を回し、ゆっくりと顔を近づける。

 彼女は俺の行動にビックリしたのか、頬を赤くして固まっていた。

 鼓動が早まり、俺はずっとドキドキしていた。

 思えば俺からキスするのはこれが初めてで、正直彼女のように上手く出来るかわからない、そして俺は──彼女にそっと優しくキスをした。


 「…ぶちゅ」


 何か、変な感じのキスになった。

 そう考えると、キスが上手かった彼女は何なのだろうか、俺は自分が下手だったのではないかと、少し落ち込んだ。


 「…ふふっ」


 落ち込んでいる俺を見て、彼女は少し笑った。


 「もー、しょうがないな……」


 彼女は俺を抱きしめ、そのまま唇にキスをした。


 「んっ……」

 「……」


 俺は無言で、「やっぱキス上手くないか?」と思った。

 すると彼女は、唐突に舌を入れてきた・・・・・・・


 「ッ!?」


 これは俗に言う、"ディープキス"ではないか?

 クチュクチュ、と音を立てながら、彼女はキスを続けた。


 「んっ……んっ……んん…っ」


 ものすごく色っぽい感じで、ディープキスをしてくる。


 「んっ…んっ…」

 「ッ……んっ」

 「んっ…はぁ……んっ…」


 彼女からのキスは止まらず、しばらく続いていた。

 そして何回かして満足したのか、彼女はキスを辞めて、俺の瞳をジッと見つめた。


 「はぁ…はぁ…」


 キスを辞めた彼女は妙に色っぽいため、少し興奮していたのはここだけの話。


 「……」


 自分から断っておいて何だが、俺はキス以上・・・・のことをしてみたいと、その場で感じてしまい、俺は──。


 「んんっ!!」


 俺は自分でも気付かぬうちに、彼女の履いてるズボンに手を入れていた・・・・・・・


 「やっ…そこっ…!!」

 「……」

 「あっ……あっ…」


 俺は無言で、彼女のを触っていた。

 俺に触られて感じているのか、彼女は『ビクッ』としたまま、ずっと喘ぎ声を出していた。


 「あっ♡…やっ♡……んんっ♡」


 何かどんどん彼女の声が大きくなってる気がした俺は、徐々に楽しくなってきてしまい、気が付けば・・・・・、そのまま"アソコ"に指を入れていた・・・・・・・


 「ちょっ♡…そこはっ♡……だめぇ…♡」


 流石の彼女も我慢できず、自分の声を両手で押さえる。

 しかし俺はそんな彼女を見て、もっとしてみたい・・・・・・・・と思った。


 「……んっ♡」


 どこからか、『グチュグチュ』と音が聞こえる。

 甘い声を必死で抑えながら、彼女は俺に訴えてくる。


 「ねぇ……キスだけっ、て……いい……あぁん♡」

 「……」

 「これ♡…以上、は……い……いっ♡」

 「……」


 俺は無言を貫きながら、そのまま指を入れ、彼女の中を触り続ける。

 そして唐突にズボンを脱がして、気が付けば──そのまま下のパンツも一緒に脱がしていた。


 「や……み……見ないでぇ……」


 彼女はこちらを、赤面しながら見ていた。

 両手でアソコを必死で隠し、足を閉じながら、彼女は俺に訴えたのだ。


 「……」

 「はぁ…はぁ……」


 彼女は赤面し、涙目になってる。

 そんな彼女を見て、俺は少し興奮していた。

 もしかしたら俺は、ドSなのかも知れない、俺は彼女の顔を見ながら、"言葉責め"と言うのをしてみたくなった。


 「ねぇ、アソコ……見せて」

 「──ッ!!」


 俺の言葉を聞いて、彼女は首を横に振っていた。


 「フルフル」


 真っ赤になった顔で、涙目になりながら、必死に首を横に振っている。

 俺はそんな彼女を見ながら、ゆっくりと両手をアソコに近づけて、そのまま足を両方にどかした。


 「あっ……」


 足をどかされたことで、彼女は小さく声を漏らした。

 次に彼女の両手を手で掴み、そのままゆっくりとどかしていく……彼女はと言うと、静かに吐息を吐きながら、その場を見つめていた。


 「はぁ…はぁ……」

 「……」


 俺は意を決して、ついに彼女の両手をアソコから離した。


 「あっ……」


 アソコが丸見えになったことで、彼女は静かに声を漏らした。

 今だ死にそうなくらい熱くなっている彼女を見ながら、俺は目を少し閉じて。

 ゆっくりと顔を近づけて行った。


 「え、まっ……まって……」

 「……」

 「そ……それは……む……むりぃ……」


 彼女は嫌がっているものの、止める気配はない、そのため俺が近づけてるのを目で追いながら見ていた。

 そして俺は、ついに……。


 「──あんっ!!」


 彼女の体がビクンと激しく動いた。

 その理由は、俺が彼女の"オマンコ"を、そのまま舌で舐めた・・・・・からだ。

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