第5話
研究室のドアを開けると、いつものように彼女が一人作業をしていた。
「戻ったぞ」
「ああ、先生。おかえりなさい」
声をかけられて気付いたかのように、黒い髪をなびかせてパタパタと駆け寄ってくる。
スーツの上着を預け、ドカっと椅子に座ると、彼女はズボンのジッパーを下げ、取り出したそれを丁寧に舐め始めた。
慌てて研究室を見回すが、誰もいない。
「彼は」
「やめました」
「だから言っただろう」
堪え性のない奴だ。彼女が使えると言って引き入れたのに。
まあこれでようやく好き勝手にやれるようになったわけだ。
彼女の頭をつかんで離すと、白衣の前を開く。
シャツのボタンを外し、ブラを持ち上げると、小ぶりながら形のいい乳房が、こぼれ出た。
その果実にしゃぶりつき、赤くそそり立つ突起に歯を立てると、彼女は小さくあえいでのけ反った。
そのままされるがままにしていた彼女だが、スカートを上げると、スルスルと下着を下ろした。ツーっと糸のように蜜が滴り落ち、そのまま後ろを向かせる。
引き出しから避妊具を取り出すと、唾液にまみれた起立したそれに被せていく。
濡れそぼった彼女の奥は、突き立てられるのを今か今かと、ぴくぴくと待ちわびており、期待に応えるべくそれをあてがうと、一気に彼女を貫いた。
上着を着直していると、彼女がいくつか書類を持ってきた。
彼の退職に関する書類等だと言うので、気怠い中引き出しからハンコを取り出し、すべてに捺印した。
もう外は暗くなっている。
彼女の淹れてくれたコーヒーを飲みながら、白衣を羽織っただけで片付けを進める彼女を眺めていた。
ちらりちらりと、赤い突起と黒い茂みが見え隠れして、静まったはずのそれがまた持ち上がり出す。
「……どうだ、最近はこの辺も物騒だろう。家内には学会が長引いたというから、送って行こうか」
そう提案すると、彼女は笑みを浮かべて、またいそいそと片付けを続けた。
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