第3話

 「あぁ、死んじゃった。楽しい時間ってなんでこうもあっという間なんだろう?それにしても、あの薬はすごい効き目だ!これはこの子達を食べるのはよしたほうがいいかもね。」

 

 (食べることができない死体になんて用はない。さっさと捨ててこよう。)


 拠点の近くにあるけどにある焼却炉、ここは本来街のゴミを燃やすところ。だが、シンは人知れず今まで殺した少女たちの死体を入れ、処理していた。もちろん目撃者含めて。


 「気を取り直して、考えよう!まずは、僕の王国の名前。自由の国から取るとすると、freedom、utopia、shangri-la…うぅーん?なんか違うな。そうだ!闇って意味のnoxと快楽って意味のvoluptasを合わせてnoxtasにしよう!我ながら完璧なネーニング!」


 窓の外を眺めると、朝日が昇り始めていた。

 すっかり考え込んじゃって、もう朝かぁー。はぁ~、ひと眠りするか!

 あくびをしながら寝床に入る姿は、不自然ながらも、一番年相応に見える場面だった。

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