第2話

「!?」

僕はびっくりして振り返った。すると…

「あ、あれ!?三登みとさん!?」

そう、三登さんがいたのだ。

三登さんは走り疲れたのかゼェゼェ言いながらこっちによってきた。

僕はそんな三登さんを見て後退りをしようとした時…

「いてっ」

何かにぶつかった。僕は後ろを振り返ると都合よく道のど真ん中に電柱が生えていた。

それを好機と見たのか三登さんはこっちにジリジリよってきた。

僕は怖くて泣いてしまった。

すると三登さんはえっ…ちょっあの…なんかごめんと言ってきた。

僕も反射的にい、いえ…と言ってしまった。

そして三登さんは少し距離をとった。


 それのおかげか少し心に余裕が空いた。

だが、それと同時に一つの疑問が浮かんできた。

そう、それは…!

“あれ?和樹ってどこにいるんだ?”と言う疑問だ…!

僕はその疑問を解決するべくあたりを見回した。

すると…


   和樹が白黒になってる!


何を言ってるかわからねえと思うが俺もよくわからん!

だって、和樹が白黒になってるんだぞ?とりあえず三登さんに…って

い、いない!?

三登さん逃げた!?えっ…じゃあこの白黒和樹どうしよう…

まぁとりあえず何か衝撃を与えればいけるか?


そうだ!一回殴ろう!

ボゴォ…

「グボァ!!」

あっ起きた。

「おっ、おはよう和樹いい夢は見れたかい?」


「…いいや…」

あ、あれ?和樹が…弱くなってる…

「…和樹?元気がないみたいだけどどうしたの…?」

するとかずきが弱々しく言った。

「いや…その夢の話で…」

そう言い和樹はぽつりぽつり話し始めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

鬼村~禁忌とされるものが住む村~ 海のタコラゲ @omotioic

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ