第1話
僕は和樹の言葉に?を浮かべながらぎこちなく言った。
「……鬼…村?なんだそれ…?何かの小説か?」
すると和樹が同意するように言った。
「だよな。俺も最初聞いた時は何かの小説かと思ったぜ」
「…ん?和樹も誰かから聞いたの?」
和樹は何か微妙そうな顔をして言った。
「い、いや…ちょっと俺の親の話を盗み聞きしたんだよね…」
なにやってるんだよ和樹。
「はぁ…とりあえずその盗み聞きした内容を教えてくれ」
すると和樹はぽつりぽつりと話し始めた。
「えっと…確か、前に異様に早く学校が終わった時があったよな?あの時よし!お母さんを脅かそうとして急いで家に帰ったんだ。そして玄関に入った時誰かの靴…があった、そこで静かーに手を洗いに行ったんだけど手を洗っている最中鬼…消…村……が聞こえてきた、だから俺は一回手を洗うのをやめしっかり聞き取ってみた。すると鬼村を消すやらと聞こえてきたわけだ。」
「ほーん…それで消える前に行こうってこと?」
すると和樹がその通り!みたいな顔をして頷いた。
「はぁ…わかったよ…で、いつ行くの?」
する和樹がキメ顔でそれはやっぱり土日だろ!と言ってきた。
とほほ…せっかくの休みが…
僕は泣きそうにながら頷いた。
「グスッ…わかったよそれじゃあまた明た…」
「ちょ〜っとまったぁぁぁ!!」
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