第9話

【A.D.2023年】


アン達が 街でロックⅩ世テンセイの聞き込みをしていると

突然 能力が覚醒します


冒険者労働組合で DQNの賢者 と再会すると

情報屋の目撃情報を基に ダンジョン へと潜るのでした


中にはたくさんの魔物達と魔王軍の四天王

心火しんかのギムレット が待ち構えていました


ギムレット「もうおしまい? 暇つぶしにもならないわネェ」


敗れたアージン達は捕えられ

壊れたメカは 地の底 へ棄てれてしまいます


アージン達を助けたのは 魔王軍の四天王

憎悪のザミール だったのです


ザミールは強くなるために

ズィドラの種 を食べた事を後悔していました


「どうか 我が王をズィドラの支配から解放してください」


ザミールは魔王キングス・バレイを助けて欲しいと

アージン達にお願いします


しかし 話の途中でギムレットが現れると

ザミール諸共 抹殺しようとします


アン アージン はザミールの最後の魔法で

地上へ 送り返されました



【 異世界 A.C.700年 】


エナストーンを手に入れたロック達は

再び この時代へとやってきました


魔神の血で 人間 に戻れたイモリは

沼地の工房で 折れた聖剣 を打ち直します


ロックは 余ったエナストーンで

ペンダントを作りました


ロック「魔王との戦いで身代わりになってくれりゃ、御の字だな」


イモリは完成した イラナイレイザー を天に掲げ

全ての神経を集中させると


魔王城へと繋がる巨大な 沼 を一刀両断し

道を切り開きます


イモリ「ここから先は 私では 荷が重すぎます」


イラナイレイザーを託されたロック達は

地下へと続く洞窟を抜け 魔王城へ乗り込みます


中にはたくさんの魔物達と復活した四天王

瞋恚しんいのジン 憤怒のウォッカ が待ち構えていました


次々と現れる強敵を破り

ついに 魔王の元へと辿りつくと...


そこには心火しんかのギムレットに

苦戦を強いられる アンと アージン の姿がありました


ロック「アン! アージン!」


一同は お互いの存在に驚きます

ついに 途絶えた道が 繋がったのです


不利を悟ったギムレットは

その場から逃げ去ってしまいました


ズィドラ・エネルギーにより

今や次元を超越した存在となった魔王は宣言をするのです


魔王「滅びの時だ。足掻くがよい」


戦闘になり 魔王を倒しますが


ここでは力が出ないと

ロック達を黒いゲートの中の空間に取り込みます


中にはかつて戦った ドラゴン の死体があり

それと融合した魔王が 再び 襲い掛かってきます


この魔王を倒すとズィドラが目覚め

様々な能力を使って攻撃してきます


なんとかズィドラの外皮を倒し

主根の内部へと侵入します


内部ではズィドラの本体と戦闘となり

これを倒すとついに ズィドラのコアが現れます


ズィドラは様々な星のすべての生物の遺伝子

能力を持っている強敵でしたが


ついに イラナイレイザーをコアの中枢神経にある

命令伝達部位へ 深く突き刺し


ズィドラの根源を消し去ったのです



世界を救ったロック達は 再会を喜び合いました



しかし アン達の話を聞き終えるとロックは

ある 決断 をします


「あの日あのとき、未来はそう作られてしまったんだ」


ロックは イラナイレイザーを使って

【クロノ・ボックス】を破壊しました


ふたつの世界が 再び 離れていきます



「いつか必ず、会いに行く。それまで コレ を持っていてくれないか」


ロックは アンにペンダントを渡しました


「きっと、よ。…嘘ついたら、絶対に許さないんだから!」


アンが ロックを抱きしめようとした時には

すでに 世界は別れてしまっていました



***



さて その後のロック達は

どのような 未来 を歩んだのでしょうか?


アージン と 魔神(ルイ)は

クロノ・ボックスを壊した事により


存在 しない 未来となり

生まれてくる事が 出来なくなりました


ジェダイトは ロックを元の世界 元の時代に戻す為に

宇宙船を作りました


***


「いいか、ロック。この次元を抜ける為には、まずワープをしなきゃならん。そこから、お前さんのいた地球時間に換算すると、ざっと1億年と2千万年はかかるじゃろう。ぴったりと2023年では危ういから、2024年に着くようにセットしてある。その間、お前さんは冷凍装置の中で眠っとくだけでいいんじゃ。無事に解凍できる可能性は 5分5分 じゃ。まぁ、何とかななるじゃろ。それじゃあ、達者でな」


「ありがとよ。爺さんは、これからどうするんだ?」

「わしゃ、まだまだ 世界の秘密 を解かにゃならん」


そうか、ロックはそう言うとハグをして別れの挨拶をしました


「世界を救った勇者よ。本当に願いはないのか?」

邪気眼の賢者は 驚きに 満ちていました


「いつかの時のために取っとくよ。それじゃあな、婆さん」

ロックは 軽く手を振ると 宇宙船へ乗り込みました


***


それから 多くの月日が流れ――A.D.2027年――


「ただいま」

「おかえり。ずいぶんと早かったじゃない」


「これでも、結構 苦労したんだぜ」

「私も気苦労はさせられたわよ」



アン と ロック の物語はこれからも

続いていくのであった



この世界に 存在してはならない

エナストーン が 輝く 限り .........



◇ 了




※ この物語はフィクションです。

  絶対にフィクションです。

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