第8話

【 過去 A.D.1999年 】


一同は 池袋駅へ と降り立ちます


そこでアージンはロックへの想いを込めて

黒い箱「クロノ・ボックス」を開きます


するとペンダントが共鳴し始め

目映い光を放つと


ペンダントは粉々に砕け散りました


その時 時空が裂け始め

黒い ゲートが出現しましす


ゲートの先は ロックが刺され

通り魔の手から 刃物が離れた瞬間でした


耳鳴りがするくらい 静かな空間で

周りの人や通り魔までもが 一切動きません


ここはペンダントが弾けてできた空間で

タイムフリーズ状態になっていて


アージン達以外の時間は すべて止まっていました


アンは素早く刃物を回収すると

クロノ・ボックスの中へと収納しました


ロックを刺した刃物が 存在しなければ

刺されたという事実が 消滅します


サブカルの賢者を信じて

一同は【A.D.2023年】へと戻るのでした


そこでアン達は

思いがけない光景を見るのでした


そこは アン達の知っていた 2023年の世界ではなく

異世界と現世界を結ぶ通路「ゲート」が現れた世界で


「ハンター」と呼ばれる

人を越えた能力を持った覚醒者たちが


ゲートを通り抜け ダンジョンを攻略し

様々な対価を得て 生活をしていました


不安を感じたアージン達は

ロックが生活をしていたアパートへと向かいます


しかし そこには

あるべきはずの建物が無くなっていました



【 原始 B.C.66000000年 】


隕石が落ちて数年後の時代にやってきたロック達は

エナストーンを探し始めます


太陽光が遮られた 極寒の地 に

エルフやドワーフ達を求めて

隕石が貫いた 地の底アビスへと向かいました


そこでは 恐竜王 と名乗る『ドラゴン』が

最下層で 様々な宝石を収集しています


その中でエナストーンを見たという ドワーフ 族が

ロックに提案を持ちかけてきます


「我々は これ以上 生け贄を出したくない

 ドラゴンを倒せる武器を作るから どうか討ち取ってくれ」


そして エルフ達からは

『グランドクロス』という技を教わりました


地の底アビスの最深部へとたどり着くと

ドラゴンが待ち構えていました


ズィドラ・エネルギーにより

今や次元を超越した存在になっていたのです


戦闘になり なんとかドラゴンを追い詰めますが

突如現れた 黒いゲート に

ドラゴンは呑み込まれてしまいます


それと同時に地の底アビスが崩壊を始めました


ロック達は 命辛々逃げ出します


エナストーンを手に入れた魔神は

ロック達に訊ねました


「過去から来た人間よ

 どうか 我が姉を 救ってはくれぬか?」


魔神の流した涙が

エナストーンに落ちた時


この魔神が

アージンの弟であることを知りました



◇ つづく




※ この物語はフィクションです。

  絶対にフィクションです。

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