第7話

【 原始 B.C.66000000年 】


ロックとジェダイトが オリサバ山 へたどり着くと

魔神が 巨大な隕石 を破壊する為の儀式の最中でした


魔神「いつかの科学者か......」


ジェダイト「過去を変えてはならん! どんな事情があってもじゃ!」


隕石が衝突すれば 恐竜たちは滅びてしまう

しかし 滅びなければ『新しい生命』は誕生しない


魔神「姉上を救うが為なら『人類』をも 喜んで 排除しよう」


ジェダイトは 新たな仲間であるロック達と共に

魔神の 希望 を打ち砕く戦いに挑みます


魔神はとても強い相手でしたが 一同は奇策を用いて

なんとか 勝利 を収めます


倒された魔神の後ろには

巨大な隕石の姿が見えてきました


ロック達は 急いで山を下り

デロリアン に乗り込みましたが


その強力なエネルギーにより

時を超えるまでの 時速 を出せません


一同の後ろに巨大な 時間の歪みタイムゲート が現れると

中へと吸い込まれていきました


***


ロック達が気がつくと

そこは『時の最果て』でした


ロック,イモリ,ジェダイト,魔神の4人は

邪気眼の賢者に 選択 を迫られます



「自由か 正義か どちらか一方を選びなさい」



一同は 長い時間を話し合い『正義』を選択しました



邪気眼の賢者は頷くと『ズィドラ』の意味を説明しました

『神になった隕石』と古代種が名付けたのだと云います


あまりにも巨大に成長する 樹々は

10億年という 長い時間 を掛けながら星を枯らし


種を巨大な隕石にくっつけて 星から星へと飛ばすのです


その種を誤って食べてしまった 人間 が 魔族となり

動物 が 魔物へと身体を作り変えられてしまうのです



――A.C.700年


その影響をもっとも大きく受けたのが『魔王』でした


ズィドラに支配され 手足のように動く魔王は

“種”をより遠くへ運ぶために 各国に戦争を仕掛けたのです


魔王の目的を知ったロック達は 星を救うために

邪気眼の賢者に協力することを誓います


「正義を選びし勇者たちよ 聖剣グランドリーンを

 超聖剣イラナイレイザー へと進化させるのです」


一同は エナストーンを見つける為に

再び 紀元前6600万年 へと向かうのでした




◇ つづく




※ この物語はフィクションです。

  絶対にフィクションです。


■補足:

①デロリアン (De Lorean)は アメリカ合衆国 にかつて存在した 自動車製造会社 。 このメーカーは「 DMC-12 」ただ1車種のみを生産したため、単に「デロリアン」と言えばこの車種を指します。

ただし、この物語では 映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズに登場する車型タイムマシンの通称を指します。


②オリサバ山、またはシトラルテペトルは北アメリカで3番目に高くメキシコで1番高い山です。ナワトル語で「星の山」という意味です。標高は5,636m。オリサバ山の麓には、野生種のアボカドが数多く自生していることで知られているそうです。


③チクシュルーブ・クレーターは、メキシコのユカタン半島北部にある約6604万年前の小惑星衝突跡(クレーター)。名称は中心付近の地名に由来し、マヤ語で「悪魔の尻尾」という意味があるようです。 この衝突が、恐竜を含む大型爬虫類をはじめとする多くの生物が絶滅した白亜紀末の大量絶滅(K-Pg境界)の、もっとも有力な原因と考えられているのです。


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