91. OPETH『The Last Will And Testament』(2024)

 スウェーデン出身、プログレッシヴ・メタルの巨匠、OPETH。

 このバンドに対する筆者の想いは、過去に綴りました以下の稿をご覧いただければと存じます。


★OPETHへの憧憬

https://kakuyomu.jp/works/16817330650571948914/episodes/16817330653913015153



 プログレッシヴ・デスメタルの嚆矢として名を馳せるOPETHですが、ここ15年ほどはデスボイスを封印し、よりディープでプログレッシヴな音楽性へと舵を切っていました。



◆OPETH『The Last Will And Testament』(2024)


https://open.spotify.com/intl-ja/album/1f2Q8urIhVZiuPSiNLcQG6?si=NoaYhovmRrmYpgt-wSjFmw


 5年ぶりリリースの14th。ドラマーの交替を挟みましたが、バンドの中核を担うMikael Åkerfeldt(Vo./Gt.)主導の難解な世界観に変わりはなく。今作も内容のしゃくに時間と精神力を要する挑戦的な作風となっています。



☆「§1」


https://www.youtube.com/watch?v=43bLuS-Gi5Q


 古参ファンには歓迎すべき16年ぶりのグロウル復活ですが、音像そのものは近年のヘヴィプログレ作の延長線上にある印象です。動画はFredrik Äkesson(Gt.)のプレイスルー。一音一音のニュアンスコントロールが素晴らしい。



☆「§3」


https://www.youtube.com/watch?v=b_bDR0zSTlg


 妖しげに入り組んだリフはまさにOPETH節です。動画はMartin Mendez(Ba.)のプレイスルー。シャッフルのリズムに乗せた、ピック弾きと指弾きを織り交ぜての巧みなプレイが目を引きます。



☆「§4」


https://www.youtube.com/watch?v=UenLRXki8KA


 ヘヴィなリフをバックにクリーンとグロウルが交錯する複雑怪奇な7分間。交互に訪れる不穏と静謐せいひつがリスナーの心をかき乱していきます。Ian Anderson(JETHRO TULL)による語りやフルートの効果的な役どころにも注目です。



 まだリリースから日が浅く、とても全貌は掴みきれていません。ただ、筆者にとっては『Watershed』(2008)以来の耳馴染みのいいアルバムであるのは間違いなさそうです。

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