51. NEAL MORSE『Testimony Two』(2011)
プログレのお時間です。これまでに紹介したSPOCK'S BEARDやTRANSATLANTICの中心人物Neal Morse(Vo./Key./Gt.)のソロ作を取り上げます。
なお、2019年以前にリリースされたNeal作品の大部分は2024年現在、アルバムとしては未配信の状態です。代わりにコンピレーション盤のリンクを載せておきます。
★『The Neal Morse Collection』
https://open.spotify.com/intl-ja/album/3l1lE7rKIlNHREcm4RT75R?si=mPrRwya8QpqRgyffHSTOTg
以下に挙げます曲のうち「It's For You」以外が収録してあります。
◆NEAL MORSE『Testimony Two』(2011)
『Testimony』(2003)の続編となるコンセプトアルバム。後にTHE NEAL MORSE BANDのメンバーとしても名を連ねるMike Portnoy(Dr.)とRandy George(Ba.)を始めとした、数多くのミュージシャンが参加しています。
Disc 1は計13曲の組曲で、『Testimony』同様、キリスト教への改宗過程を含めたNealの半生が語られています。ストリングスを効果的に取り入れたシンフォニック・サウンドには一分の隙も見当たりません。
◇「Time Changer」
最初のハイライトとなる3曲目。後半部ではSPOCK'S BEARDでのバンドメイトたち(Nick D'Virgilio/Alan Morse/Dave Meros)も参加し、十八番のGENTLE GIANT風クワイアを聴かせてくれています。
◇「It's For You」
ラスト前の山場となる12曲目。3:37~で超絶技巧ギターソロを披露するのは2曲目「Overture No.4」にも登場したPaul Bielatowicz。CARL PALMER'S ELP LEGACYの一員としても活躍する稀代の名手です。
Disc 2はコンセプトとは切り離された、キャッチーな小曲2つとプログレ大曲1つという構成です。
◇「Seeds Of Gold」
プログレ職人の面目躍如となる25分超えの長尺曲です。後にFLYING COLORSで手を組むSteve Morse(Gt.)のソロが聴きどころ。クロマティック・アプローチを織り交ぜた特徴あるプレイが印象的です。
【おまけ】
☆「Momentum」
https://www.youtube.com/watch?v=lH7RBTDd4Yg
『Momentum』(2012)表題曲。MVは短縮版です。ギターソロで客演のPaul Gilbertは、過去作『Sola Scriptura』(2007)や、THE BEATLESのカヴァーバンドYELLOW MATTER CUSTARDにもMike Portnoy(Dr.)共々参加しています。
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