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41. ジンギスカン『Dschinghis Khan』(1979)

今回はタイトルをご覧いただければ一目瞭然ですね。

「ジン! ジン! ジ◯ギスカーン!」(歌詞そのままのため伏せ字)で有名な往年のディスコポップ・グループ、ドイツ出身のDSCHINGHIS KHANの登場です。


王装のダンサーLouis Potgieterを始め、メンバー6人の強烈で個性的なキャラクターは一度見たら忘れようがありません。ハンガリーや南アフリカなど、多彩なルーツも無国籍感を演出しているかのようです。



◆DSCHINGHIS KHAN『Dschinghis Khan』(1979)


デビューアルバムです。曲タイトルだけで想像をき立てる、オリエンタルでエキゾチックなダンスナンバーが多数収録。映像のインパクトも絶大で、特にLouisによるバレエ仕込みのダンス・パフォーマンスは必見です。



☆「Dschinghis Khan」(邦題:ジンギスカン)


https://www.youtube.com/watch?v=1AXlVZRpweI


グループ名を冠した押しも押されもせぬ代表曲です。この上なくキャッチーなサビメロは勿論のこと、合いの手のドラムフィルも実に印象的です。踊り出したくなるような楽しさに、思わず笑みが込み上げてきます。



☆「Moskau」(邦題:めざせモスクワ)


https://www.youtube.com/watch?v=lyuFLU2Zqz0


空耳の宝庫としても有名な名曲。Louisのキレのいいダンスは何度観ても笑ってしまいます。後半の野太い男声コーラスを聴くと、個人的に同国のヘヴィメタル・バンドACCEPTを思い出します(こちらの方が数年先ですが)。



☆「Rocking Son Of Dschinghis Khan」(邦題:ロッキング・サン)


https://www.youtube.com/watch?v=pqWc5FABmDY


掛け声のカザチョク=コサックの意。歌詞の内容と特に関係ないのが逆にいさぎよいです。Leslie(※)のソロパート&ドラム、さらにはLouisの歌声まで見どころ聴きどころ満載。ストーリーも明快で親しみやすいロックナンバーです。


※Leslie Mándokiは現在もプロデューサー/ドラマーとして、プログレッシヴロック・プロジェクトMANDOKI SOULMATESを率い、精力的に活動を続けています。ちなみに長髪&ヒゲという外見は当時とほぼ変わっていません。



【おまけ】


☆「Hadschi Halef Omar」(邦題:ハッチ大作戦)


https://www.youtube.com/watch?v=vl5LOT_0Qto


『ROM』(1980)収録。目を引く振り付けは思わず真似したくなります。男声と女声のコントラストが映えるヴォーカルアレンジは秀逸。楽曲そのものの出来映えはレパートリー中随一ではないでしょうか。



ジンギスカンのコンピレーション盤は数ありますが、今回取り上げた4曲とも収録された、以下のアルバムがお手頃かもしれません。


◆『Huh Hah Dschinghis Khan』


https://open.spotify.com/intl-ja/album/0QLju6FUWkG6s40oaNe6EN?si=c_x5zgniR1KHkTQHoncxzw



何よりも楽しさを第一に追求したジンギスカンのパフォーマンスは、私たちファンをいつも笑顔にさせてくれます。やはり音楽とはこうでなくては、という基本に立ち返らせてくれる素敵なグループです。

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