37. 注目の新作2024年4~5月【プログレ編】SiX BY SiX/MAGICIAN'S RED/KING CRIMSON(Tribute)

前回に引き続き、プログレ編をお送りします。



◆SiX BY SiX『Beyond Shadowland』(2024)


https://open.spotify.com/intl-ja/album/4WFBHXfXZFzMgGKFvgkOmk?si=cA-i8ED7SPOCSfnKe1HvHQ


2nd。トリオ編成ながらギターの存在感が強いハードエッジなサウンド。プログレメタル的ではあるけどメタル成分はほぼ無し。親しみやすいようでいて、どこか突き放すような、ひねくれた感性に惹かれること請け合いの面白い作風です。



★SIX BY SIX - The Mission (OFFICIAL VIDEO)


https://www.youtube.com/watch?v=IU_ApjdXKhQ


スキャットとギター(&キーボード)のユニゾンフレーズが印象的なラストナンバー。FOCUSのような洒脱しゃだつさと、IT BITES的な勢いをミックスした独特の魅力が、最後の最後まで耳を捉えて離しません。




◆MAGICIAN'S RED『Endless Yearning』(2024)


https://open.spotify.com/intl-ja/album/3soQzUTP4iasL8sXFClxMm?si=4aOccwS4QFiG--8HIQV_pg


フィンランド産2ndフル。北欧にありがちな荒涼とした雰囲気は薄く、CAMELやFOCUSなどに通ずる清涼感と、奥行きのあるサウンドが売りです。バンド名の由来はおそらく『ジョジョ』3部に出てくるアレ。



◇「Summer Is the Saddest Season」


https://www.youtube.com/watch?v=1datWF2z9vQ


叙情性の高い10分間のバラード。注目は情熱的なギタープレイ、特に終盤。KING CRIMSON「Starless」にも通ずる味わいを感じます。次曲「Someone I Can't Have」は真逆に明るい小曲で、振り幅の大きさを楽しませてくれます。



個人的には1stEP『There's No Need To Fear』(2020)もおすすめ。収録の3曲とも非常によくまとまったCAMEL~SEBASTIAN HARDIE風のインスト曲で、彼らのアレンジ力の高さを存分に味わえます。




◆V.A.『Reimagining The Court Of The Crimson King』(2024)


https://open.spotify.com/intl-ja/album/08K67SZbqiSylQo7Hsm9Yq?si=g9Uedqg6QgO9pwLIPRKdrg


タイトルまんま。KING CRIMSON伝説の1stアルバムのトリビュート盤です。Todd RundgrenやJames LaBrieがマイクを取ったり、Marty Friedmanがギターを弾いたり、ちょっとした夢の共演模様が繰り広げられています。



◇「I Talk To The Wind」


https://www.youtube.com/watch?v=FiNruU4n_aQ


Jakko & Django Jakszyk親子、そして前曲に続いてMel Collinsも参加しています。この曲に限らず、割と素直なカヴァーが多い印象です。

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