11. SPOCK'S BEARD『Snow』(2002)
SPOCK'S BEARDの続きです。
◆SPOCK'S BEARD『Snow』(2002)
全26曲、2時間弱、2枚組コンセプト作は掛け値なしの名盤。アルビノの青年Snowの果てなき旅路を描いた一大組曲です。演奏力・作曲能力・構成力、いずれを取っても一部の隙も見当たりません。
★「Wind At My Back」
動画はNealが関わった複数バンドのメンバーが集う2015のフェスより。ドラムはDREAM THEATERのMike Portnoyが務めています。
https://www.youtube.com/watch?v=aZpl-TLgm6I
主人公Snowひいては全ての人々を優しく祝福してくれる名バラード。アルバム前半と後半の2回流れますが、後者のアウトロ部分にはTHE BEATLES「Hey Jude」へのオマージュが感じられます。
★「Carrie」
こちらは2024年のライヴより。ピアノは奥本亮、ギターはAlan Morse。
https://www.youtube.com/watch?v=tn3nXri0u3o
「Wind At My Back」にも引けを取らぬ美しいバラードをNick D’Virgillio(Dr./Vo.)が歌っています。Neal脱退後にバンドのリードヴォーカルを引き継ぐその歌唱力は確かです。
本作を発表後Neal Morseはバンドを離れソロの道を歩み始めます。一方でSPOCK'S BEARD本体も残るメンバーによって存続。新旧メンバー同士の交流は現在も続いています。
Neal在籍時のアルバムはどれもキャッチーで聴きやすいのが特長です。ここまで触れなかった中では4th『Day For Night』(1999)収録の「Day For Night」「Crack The Big Sky」などが特におすすめです。
また、ベスト盤のみ収録「Falling For Forever」には歴代メンバーが全員参加。リードヴォーカルをNeal、Nick、Ted Leonard(Vo./Gt.)が歌い継ぎます。ライヴでは尊敬する先輩たちとの共演にTedの感極まる姿が印象的でした。
なお、Neal Morseのその後の歩みについては、いずれおすすめのアルバムとともに取り上げたいと思っています。
また、Nick D’Virgillioについては以下のエッセイもご参照ください。
★『マッケンジー音楽室』20. Nick D'Virgilio特集
https://kakuyomu.jp/works/16817330650571948914/episodes/16817330654315796520
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