9. BAKU『DAY AFTER』(1991)
前回の続きです。
◆『DAY AFTER』(1991)
4th。次作『BAKU』はメンバー3人のソロ集なので、バンドとしては実質的な最終作です。前作と同年のリリースながら、待ち受ける解散を予感させるかのように、重めな作風へシフトしています。
★「Not for sale」
オープニングナンバー。鮮烈なスラッピングを響かせるベースはA-JARIの太田守。ギターとのユニゾンも格好いいです。テレビ朝日「ミュージックステーション」での演奏風景はリアルタイムで観てとても興奮しました。
★「ON AND ON」
https://www.youtube.com/watch?v=jn4d3pISQMo
https://open.spotify.com/intl-ja/album/4R0nOZOllpWwVjIxWSTJdV?si=QoJJSUQUSUW6I08-lJ14VA
ベースのコード弾きから幕を開けるストレートなロックナンバー。加藤英幸(Dr.)の表情豊かなプレイもアンサンブルに華を添えます。諸行無常を感じさせる歌詞からは、バンドの行く末に思いを馳せてしまいます。
他にも、疾走感のあるインストナンバー「BICYCLE GO GO」はメロディが耳に残る良曲です。ギタープレイは言わずもがな、リズムセクションの安定感も抜群です。
翌年、バンドは武道館でのライヴを実現。その模様は2枚組アルバム『BAKU LIVE AT BUDOKAN JUMP THE STREET』に収められています。映像もあるらしいのですが、残念ながら筆者は現時点で未視聴です。
解散後、バンドの音楽的中枢であった車谷浩司(Gt./Vo.)はSPIRAL LIFEやソロ・プロジェクトを通じて表現や活動の幅を広げていきます。
一方で谷口宗一(Vo.)もソロシンガーとして活動を開始。1stシングル「風吹く丘」はやはり「ミュージックステーション」のステージでも歌われ、筆者含むファンへ健在ぶりを披露していました。
加藤英幸(Dr.)はLA留学を経た後、数々のバンド/プロジェクトに参加。BAKU解散から20年後にはステージで谷口宗一との共演も果たしたのだとか。
青春はとうに過ぎ去り、メンバーも私たちファンもすっかり大人になりました。ですが、あの日の熱狂は今も胸の奥深くに刻まれ、時々こうして往時を思い起こさせてくれるのです。
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