2. THE SMASHING PUMPKINS『Siamese Dream』(1993)
『コンナ音楽堂』筆者の真野魚尾(まの・うおお)です。第2回と第3回は、高校生の時に出会ったバンドのアルバムと楽曲をご紹介します。
1990年代の洋楽ロック・シーンといえば、ちょうどグランジやオルタナティヴ・ロックといったジャンルの華やかなりし頃でした。NIRVANAやPEARL JAMなど、現在でも大きな影響力を持つバンドも多数生まれた時代です。
ですが、当時の真野はそういったバンドにはあまり心を惹かれませんでした(勿論、尊敬はしています)。
ただ、殆ど興味の外にあったオルタナティヴ勢の中で唯一、真野の心を捉えたバンドがありました。それが今回紹介する米・シカゴ出身のTHE SMASHING PUMPKINSです。
鬼才Billy Corganの表現する、ままならない世の中への攻撃性とナイーヴさが同居する世界観が、「生きたい」と「死にたい」の二律背反を抱えた十代の感性に突き刺さったのです。
◆THE SMASHING PUMPKINS『Siamese Dream』(1993)
https://open.spotify.com/intl-ja/album/0bQglEvsHphrS19FGODEGo?si=jKOlFEhlQJ26PgA3pX_nEA
SMASHING PUMPKINS、通称・スマパンの曲で真野が最初に出会ったのが、この2ndアルバムに収録されている「Cherub Rock」のMVでした。
★The Smashing Pumpkins - Cherub Rock
https://www.youtube.com/watch?v=q-KE9lvU810
紅一点D'Arcy(Ba.)のビジュアルがまず目を引きますが、耳を引き付けるのはJimmy Chamberlin(Dr.)の流麗かつ力強いプレイです。ヘヴィなギターが折り重なる中でも全く埋もれることのない存在感は本当に衝撃的でした。
バンドアンサンブルにおけるドラムの重要性を意識したのは、間違いなく彼「ジミチェン」がきっかけです。これ以降、真野はMike Portnoyらを始めとした技巧派ドラマーに熱を上げることになるのですが、それはまた別のお話。
★The Smashing Pumpkins - Today
https://www.youtube.com/watch?v=xmUZ6nCFNoU
幕開けを告げる印象的なリフは、当時ギターを手にした誰もが真似したことがあるはず。刹那的な歌詞もティーンエイジの深く心に刺さります。フレンチムービーのようなMVも秀逸です。
★The Smashing Pumpkins - Disarm
https://www.youtube.com/watch?v=d1acEVmnVhI
アルバム全体をぐっと引き締めてくれる、中盤のアコースティック・ナンバー。MTVのステージではエレクトリック・バージョンも披露され、その激しさに圧倒されたものです。
次回も引き続きTHE SMASHING PUMPKINSのアルバムを取り上げます。
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