その他

書き出し祭りの過去作語り

【俺はサル山のボスになる】

 初参加です。当時から大学4回生でした。あれれ〜〜??? 時の流れがおかしいぞぉ〜〜???(コナン君風)

 書き出し祭り×ぽっぷこぉーん様のイベントで大賞をいただきました。嬉しかったです。第9回を最初から最後までウォッチングして、なるほど引きを作ればいいのかと学んだ本庄照、序盤からギャグで突っ込みまくって最後にシリアスに逆転したら引きになるのでは?という考えで書きました。

 実はパンサーというお笑いトリオの「銀行強盗」というコントがめちゃくちゃ好きで書いたんですが、友人に見せて「パクリかな?」って聞いたら「俺は全然違うと思う」と言っていたので、丸パクリではありません。あとは警察が純粋に好きだからですね。タイトルは、サル山のボスになりてぇ!って同級生がインスタのストーリーに上げてたのを見て着想を得たんですが、彼は今2学年下になってます。どうしたんだってばよ……?


【面白い巨塔】

 前回のサル山で「キャラ数が多すぎる」と言われたのを大反省し、キャラを絞ってキャラの関係性を作りに行きました。熱血上司とわんこ後輩って超良くないですか?

 皆さん知っての通り、白い巨塔のパクリなので、様々なパロ作品を見に行って研究したのですが、某作品がかなり元キャラに寄せていたのに影響を受けて、キャラ名もだいぶ寄せたら「寄せすぎ」って言われました。うるせぇ!!!!! あとは「企画主可哀想」とかも。うるせぇ!!!!

 白い巨塔は大好きです。唐沢寿明が好きで、唐沢寿明の良さが一番出てるのが白い巨塔だと思うからです。それ以外だと妹よというドラマがとても好きです。みんな見てちょ。

 医局制度にあまり詳しくなくて、ちょっと齟齬が出るのが難点で、続きを書くつもりは今のところないです。というか、間違ってはないんですけど、参考にした先の医局制度があまり一般的ではないシステムだったみたいで、取材先の方が特定されたりしたら嫌だなと思って……。ミステリの謎部分を変えたらワンチャン。

 あとねー、1-1を取るためにかなり頑張った一作ですね。


【異世界転生学概論Ⅰ〈火5〉】

 得票数を見たら分かりますが、ダントツで一番ウケなかった一作。「微妙」って言われ続けた。でも自分の中ではすごく好きで、リア垢のアイコンが主人公の成田先生です。

 今見返したら、なんでダメだったか分かる。今なら絶対こうは書かない。入れ替わるのは弟じゃなくて妹にするし、シーン切り替えたくないから由良は大学の研究室から転落することにする。でも出だしはアレで行くと思う。良い子は授業中に寝ちゃダメだよ。概論は読み返すたびにむずがゆくなって、あの時は若かったな〜って思います。でもまだ好きだよ。

 自分の中では、世界観が好きなんですよね。異世界はあるんだよっていうのを証明していくみたいな。恋人を失った気怠げな先生が、恋人を取り戻せるかもしれない研究を天才少女に持ちかけられて、結局先生の方がのめり込む未来になりますしね。

 作風からは絶対に作者バレしないと思ったのに、結局してました。なんでだよ。

 これもいつか続き書きたいです。でもたぶん入れ替わるのは弟ではなく妹になると思います。SFです。


【私にあなたを殺させて】

 キャラがだいぶウケたな〜って感じです。当然ですが、おしっこのくだりから書きました。この回で、キャラとその関係重視がウケるということに気づきました。ほら、この回からはキャラに振りまくってるでしょ。

 この一作には、いろいろ思い入れがあります。そもそも金田一少年の事件簿の高遠が本庄は好きなんですけど、最近公式と解釈違いを起こしてきてて、本庄が一番好きな高遠の解釈を詰め込んで書いてやったぜ!みたいな思い出があります。

 自分の中ではキャラが好きなんですよね。葛城右京と片桐くん、そして夏目ちゃん。立派な三角関係です。三角関係って書いてて楽しいよね〜〜!! 片桐君の名前は「直」と書いて「すなお」と読みます。

 流されやすいっヒロインて好感度低いことが多いですけど、今回のヒロインはいい感じに書けた気がする。だってさ、流されやすいといっても、流されやすいのを恥じて頑張ってる女の子って、なんか守りたくなりません?


【無題】

 賛否割れたけど好き。これは天才のとある一作に衝撃を受けて、無生物を愛する人とその周囲の人間関係の話にしようと思いました。

 高校演劇自体に思うところは沢山ありますが、コンテンツとしてはすごく好きです。そこに魂をかけた高校生たちがいて、でも高校演劇の当事者ではない大人の中には、純粋ばかりではない人もいる。高校生もバカじゃないから薄々分かってるけど、でも日本一の目標のためには利用されてやるし、利用してやる。愚かな大人たちの話です。自分は愚かな人間がすごく好きです。

 でも続きはないと思う……。なんでかというと、思いつかないからです……。

 みついさんとタイトルモロかぶりした時はガチで大号泣でした。友達に泣きながら愚痴った時のLINEがまだ残ってますが、人にはとても見せられません。でもこんなタイトル、みついさんとしか被んねぇよな。みついさんとはこのあたりからだーいぶ仲良くなりました。マブダチです。


【ネイビーカラード・モダンガール】

 代表作になりましたね。めっちゃくちゃ人気が出ました。100作の中で一番好き、をいただけた一作です。

 以前に書いた昭和初期の作品がすごく評判が良かったので、昭和初期で書くのは決めていました。最初は因習村にしようと思って、神社とか出してて(ちょっと名残がある)、せっかくの神社だしちょっとファンタジーな設定をまぜてみたいなと思って、顔が人によって違って見える、を入れました。そしたらこんなことに……。どこで間違えたんだ? スパイものにすると決めてからは、あとは全てがトントン拍子でしたね。最後の「俺は問題児だ。騒ぎを起こすのには慣れている」を絞り出すのだけ数日かかったんですが、案出しから取材(クソ大変だった)、提出まで一週間かかってないですね。今じゃ考えられね〜!

 秋山も尾瀬も静子も、そして当時は名前のついていなかった神田も、スっとキャラが降りてきましたね。だからこそキャラ人気がダントツの一作になったのかなぁ……。

 他にも語りたいことは沢山あって、リザーバーだったこともあって、全然取材の時間がなく(言い訳)、海軍のシステムに全く詳しくなくて、秋山たちは中尉だし(※年齢的にはギリ大尉でないとおかしい)、静子の年齢が合わないし、〇〇殿!って言うのは陸軍ですよとか聞いて発狂しました。知るか〜〜〜!! 陸軍の方はもう少し詳しかったんですけどね。海軍に関しては全くだったもので……。一から調べたよホント……。

 ビルマの設定も実はめちゃくちゃ適当で、まあ南方に行くなら英語圏の方がいいだろうということで、最初はマレーシアとか考えてたんですが、「ビルマ」って書けば時代感出るし!と思って気軽に書きました。祭りが終わって連載をしようと思って、詳しく調べだしてからぶったまげましたよね。日本から陸海軍がビルマに飛んで諜報活動をするって、全く同じ史実がある……って。全く同じ史実があるのに、知らなかったんですよほんと。信じられます?

 同人化もできて、本当に読者さんに恵まれた1冊になりました。調子に乗って2巻も出します。積んでいいから2巻買ってね。

 実はこれを書く2~3ヶ月ほど前、5年付き合ってた恋人が死にまして、それ以降何も書いてなかったので、そのリハビリとしての参加でした。なのにこれを上回る作品を全く書けない……。でもかなりお気に入りの一作なので、死んだ恋人からの贈り物だと思うことにします。


【陰陽師たちと不可思議のこと】

 めちゃくちゃ忙しくて、ちょっと心残りもあるけど、書いてる分にはすごく楽しかった一作でした。

 帝が本当に楽しかった!! 可愛い感じにしたくてね……。ああいう自由人が好きなのよ……。帝で引っ張りまくった一作でしたね。キャラは本当に気に入ってる。ネーミングもだいぶ気に入ってる。時代考証は自信ないです。本庄は日本史めっちゃくちゃ苦手なので……。

 あとね、本庄はいつか法医学ものやりたいのよ……。アンナチ〇ラル好きだもん……。あんな雰囲気の、明るくて切ない法医学ものやりたいよね。このために法医学の本(めちゃグロ)買ったのに、4000字しか書いてません! 5000円くらいした本だと思う(うろ覚え)から、1字/1円だよ。たっけ〜! いつか法医学ものちゃんと書きたいね。

引きを引き締められなかった(しょうもないダジャレではないです)のが唯一の心残りかな。


【夜の新宿、温めますか?】

 作者の意図に反してものすご〜〜くウケた。びっくりしましたね。4-25を取った結果の位置ゲーかな、と思いきや、詩織ちゃんがめちゃ人気なようです。実はいっちばんはじめは、三田川さんと東大のクイズ王の二人組の話だったんですが、クイズ王を別のところで使った結果、クイズ王が世間知らずの女の子になって、最終的にこうなりました。

 この作品は、書く上で死ぬほど悩みましたね。4-25なのはちょっと狙いましたけど、初稿ができたのが提出開始後1週間経ってから。そこから全く別物になりました。最初は強盗なんて出てこなかったし、死体なんてのもなかった。こっちはキャラが全然動いてくれませんでしたね。

 世間知らずのお嬢様も、ポワポワな雰囲気で、それも事実なんだけど、頭の中までポワポワなわけじゃないよってのを書きたかったんですよね。だからすごく、箱入り娘なことに対して辛辣なんです。ポワポワな自分があまり好きじゃないんですね。

 でも詩織ちゃんは、結局あんなこと言ってるけど、ポワポワからは抜け出せませんよ。三田川さんみたいに強くはなれないし、三田川さんも自分みたいにはなってほしくない。三田川さんはセッターを吸ってます。誰得の何情報だよ。

 続きね……、書きたいんですけど、新宿に詳しくないので書けないです。詩織ちゃんはKO大のつもりで書いてましたけど、KOは新宿歌舞伎町近くではないっぽい。KOの人に教えて貰いました。でもさ、この話たぶん続きも楽しそうじゃん。続き書いて!ってめっちゃ言われてるので、いつか書くと思います。


【イリヤの遺言】

 ほぼ実話。自分と弟の話みたいなもんです。うちの弟が家では半裸で、動画を倍速で見て、姉弟で結婚を押し付けあってるところはホント。さすがに弟が医者は嘘だし、結婚詐欺師も嘘。姉が結婚したいのに出来ないところはホント。なんでだよ!

 これも3日で書いたやつですね。リザーバーでしたんでね。割とサクサク進んだような気がしますが、引きがまとまらなくて3日悩んだと思います。悩んだのはほぼ引きですね。

 免許証のアレは、自分が免許の更新に行った時に思いついたやつです。無事ゴールドになりました。ツイートを控えて我慢我慢、ネタに昇華できたときの感動と言ったら!

 弟の諒が「じゃあ騙し返すぞ」っていう流れは、後付けで必死こいて考えただけです。3日かけたところ。キャラは割とすんなり決まったんですが、事件との調和がうまくまとまらないです。マジむずい。

 蓋を開けてみたら前後もめっちゃ強豪でしたしね。気が気じゃなかった。


【ふたりぼっちの硝煙使い】

 久し振りに、くっつく男女バディが書きたかったんじゃ!! びっくりするくらい作者当てが出ませんでしたね。だいぶ久しぶりだった。オイオイよく見ろよ、清大夫と左近は親戚仲が悪いボンボンだろうが! ←誰が分かるんだよ。

 続きが読みたいと言っていただけたのが嬉しかったので、安易に同人小説にします。バカだな~。ウケる。

 もちろん、秀吉を撃つという結果にはなりません。もちろんハピエンです。

 史実では、家系は違うけど、関ヶ原の戦いで負けた後、紀州徳川藩に仕えた村上氏の武将がいました。その人をモデルにしているので、彼らは最後、紀州に戻ります。

 書きたかった内容としては、文禄の役(20歳)→戦間期/秀吉を撃ちに行く(22歳)→慶長の役(25歳)→秀吉の訃報(26歳)→関ケ原の戦い(28歳)ですね。ここら辺は本文でも絶対書きたいねぇ。

 史実では、清大夫の兄弟は全滅ではないです。四人兄弟かな? 一人死んで後は生きてますね。女の子が何人いたかは謎。あと、左近が訛らなさすぎかなと思ったので、続編の連載verではちょっと訛ってます。


 結局、何事も後付けで必死こいて考えることで祭り作品は完成するのさ。

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