箱に関するオチを3分くらい考えてみたが、今回は別の意味で無理ゲーだった

箱に関するオチを3分くらい考えてみたが、今回は別の意味で無理ゲーだった

 私、♪(作者名です)には3分以内にやらなければならないことがあった。

 それは、『箱』に関するオチを3分以内に考えるというものだ。


 なぜそんな馬鹿げたことをしているのかといえば、KAC2024の第3回のお題が『箱』だったためだ。

 以前の『バッファロー』、『住宅の内見』については安易に手を出すと大恥をかいてしまうような落とし穴があったのだが、今回は別の意味で困難だと言えよう。

 というのも、『箱』なんて、幼稚園児でも説明できるような単語だからだ。

 これまでは必死に頑張ってもネタが思いつかない様を書いていたのだが、その手法が使えないじゃないか。


 さて、ここで皆様が気になっている『3分以内に考える』にも触れてみますが、今回も意味がありません。

 『箱』の話だけしてみたところで面白くもなんともないので、勝手に制約を付け加えてみただけです。

 『3分以内』と『バッファロー』の話をテンプレとして利用することで合理的に文章を生産しようという企てだったりもします。

 コスパとかタイパとか、なんかそんな感じのアレだよ。たぶん。



 さて、お題にある『箱』だが、冒頭に話したとおり、今回は実にゆるい課題となっている。

 『箱』の定義を ChatGPT で確認してみると以下のように返ってくる。


 ――

 「箱」は、物を入れるための容器の一種です。一般的には直方体か立方体の形状をしており、工学的に垂直方向や水平方向で辺に平行ないし直角に加わる力には強く、同じ大きさの箱構造を積み重ねることにも向いています。また、空間を隙間なく充填できることから隙間の効率的な利用にも役立ちます。

 ――


 つまり、存在している物なのだが、概念であるとも言える。そんなものなのだ。

 おそらく、ほとんどの人が箱をなんらかの形で使ったことがあるだろうし、作ったことだってあるかもしれない。

 あるいは麻雀で負けまくって頭に被ったり、1/2で死ぬ仕掛けをした後に猫を入れたりしたことだってあるかもしれないのだ。

 そんな身近な存在といえるだろう。


 そう考えると、このお題は実に私に厳しいテーマな気がしてきた。

 なにしろ、『その気になればネタなんていくらでも存在している』からだ。


 しかも、今回も『全てを破壊しながら突き進む』などという、パワーワードは使われていないのだ。

 これは迂闊に手を出しても大恥をかいてしまう可能性が低いため、適当に書いていればなんとかなるのだ。


 『簡単なら別にいいじゃないか』と思われる方も多いと予想しますが、『困難な課題を必死で考える様』をテンプレート化して書いている私の身にもなってほしい。

 テンプレートの前提を完全に否定するような課題じゃないか。

 今回ばかりは運営が私を本気で殺しにきているようにさえ感じたのだ。



 愚痴ばかり書いていても仕方がないので、ネタ作りに入ろうと思う。

 こういうときは、恒例の AI に頼ってみるのが一番だ。何かミラクルな珍回答が出ることに期待しよう。


「箱に関する面白エピソードを教えて」


 ――

 もちろんです!日本の歴史や文化には、面白くて興味深いエピソードがたくさんあります。以下に、日本の歴史から面白いエピソードをいくつか紹介します。


 神話時代のエピソード:

  イザナギとイザナミ:

   ・日本神話に登場する夫婦神、イザナギとイザナミは、日本の諸島を創造したとされています。

    彼らは「天の浮橋」から矛を海に差し込み、矛から滴り落ちる塩から島々が生まれたと伝えられています。

  天照大神の隠れ:

   ・太陽神である天照大神が岩屋に隠れ、世界が暗闇に包まれた話です。

   ・天照大神の弟であるスサノオが暴れ回ったため、彼女は怒って岩屋に閉じこもりました。

   ・他の神々がアメノウズメに頼み、彼女が舞いを披露して神々を楽しませたところ、天照大神が興味津々で岩屋から出てきて、世界に再び光が戻ったと言われています。

 <以下省略>

 ――


 ん!?

 『もちろんです!』と威勢よく始まった回答ですが、箱については一切関係ない日本の神話について書かれているだけでした。

 一体どうした?何があった?

 ちなみに資格マニアの私は『神社検定3級』に合格しておりまして、日本の神話については詳しいのですが、回答に書かれていた神話は全て正しいものでした。



「日本の神話ではなく、『箱』のエピソードを聞いています。なぜこのような間違いになったのか理由を教えてください。」


 ――

 申し訳ありません、私の前回の回答に誤りがありました。日本の神話と「箱」のエピソードを混同してしまいました。誤りを訂正いたします。


 「箱」に関する面白いエピソードを以下に紹介します。


 「箱入り娘」の概念:

  ・「箱入り娘」とは、日本の伝統的な言葉で、厳格な規則や制約の中で育てられた女性を指します。

  ・この言葉は、かつては嫁ぎ先の家庭での役割を果たすために、良い教育を受けた女性を意味していました。

  ・箱入り娘は、箱の中で守られ、外部の世界から隔離されて育てられたイメージがあります。

 「パンドラの箱」の物語:

  ・ギリシャ神話に登場する「パンドラの箱」は、好奇心と禁断の果実についての物語です。

 <以下省略>

 ――


 ChatGPT の良くないところだと思いますが、なぜ間違えたのかを聞いているのに回答し直すことでお茶を濁そうとする傾向があります。

 人間だったらあまり友達にはしたくないですよね。

 っていうか、どうなったらエピソードを混同するのだろうか。

 ちなみにエピソードは少しも面白くありませんでしたので省略しています。



 ここまでで既に30分は経過していることに気付いた。

 そう、私には一見簡単そうな『箱に関するオチ』でさえ思いつくことなんて出来はしないのだ。


 だが、人生は挑戦なのだ。

 結果が伴わなくても、時として挑戦しなければならないこともある。

 ということで、今回もなぞかけを作ってお茶を濁す作戦でいこうと思います。


 整いました!

 『箱』とかけまして、『おぼんこぼん(漫才コンビ)』と解く。その心は?

 中(仲)が気になるでしょう。



 ちょっと微妙なので、『箱』という字を見て思い出したことを少し書こうと思います。


 私が小さい頃、近所に箱山さんという家がありまして、そこに住む女の子と毎日のように遊んでいました。

 とてもかわいい子でしたが、バブルがはじけた後、大晦日の夜に逃げるようにどこかに引っ越していきました。

 その様子を見ながら、なんとも言えない気分になったのです。

 彼女は今も元気で暮らしているのだろうか、そんなことをたまに思い出すのです。


 って、すみません。オチが見つかりませんでした。


 私が今回の挑戦で得たもの、それは『微妙ななぞかけ』と『なんとも言えない思い出』だけでした。

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