第2話 モブの1日をブチ壊す如月さん その1

俺の1日は早い。

先ず5時に起床する。

そして家族全員の弁当と朝食をつくり、父さんと母さん、そして妹を起こす。

そして朝食を食べさせたら、制服に着替えて登校する。

これこそ最高のモブムーブ!

これで俺はモブという最高の存在に……

「おーはよっ、望月もちづきくん!」

「え、あはい……」

そう。彼女がいなければ。

如月唯きさらぎゆい、クラスの人気者かつモテ女の彼女さえいなければぁ!

「いやー、登校中に会うなんて偶然だねぇ」

「そ、そうだね……」

こっちは会いたくなかったわ!

「……望月くん」

「な、何でございましょう……」

「さっきから、なんでこっちを見てくれないの?」

「……え、そ、それは……」

がしっ

「……ふぇ?」

「ちゃーんと人の顔をみて話を聞くこと!分かっ

 た?( ー̀ н ー́ )」

「……ふ、ふぁい」

如月さんは俺の頬から両手を離し、笑顔でこちらを見つめてくる。

「うん、よし!じゃ、また学校でねー」

「えあはい……」

そして、走り去っていった……

あのっ、如月さんめぇぇ!!



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