何故かやたらと距離が近い如月さん

脈絡ブレイカー

第1話 近いって、如月さん

俺は、モブだ。これは自慢できるレベルでモブだ。

モブ。主人公に関わりを持たず、ヒロインにもふれず、悠々と生きれる存在。

やったね。モブだぜ?モブ。

悠々と生きれるんだぜ?

そう。悠々と生きれる…と思ってたのに。

「お〜はよっ!望月くん!」

そう。彼女、如月唯きさらぎ ゆいがいなければ。

「お、おはよう。……如月、さん。」

「?どうしたの?びっくりして」

「いや、な、なんでもない……」

「ふ〜ん?そっかぁ〜( ¯▽¯ )」

ニヤニヤと、如月さんがコチラを見てくる。

やめろ、やめてくれ。おれはモブだ。モブでいたいんだよぉ……

「あっ、ゆいゆいー!おはよー!」

「秋ちゃん!おはよー」

ッ、しッ!

その隙を逃さず、俺は如月さんから逃げ切ったのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る