第17話 海へ
男はテントへ戻ると、腰にナイフやサーベルを下げ、弾薬が詰まった弾薬箱を腰に回したベルトに付けた。
懐中電灯をポケットへ入れると、右手にランタンを持ち、砂浜に待機させていたゴムボートへと速歩きで向かった。
ボートにたどり着くと、積まれていた爆薬入りの木箱の様子を確かめた。
異常がないことを確認すると、ボートを押して、砂浜から海へと動かし、ボートに飛び乗った。
波に押されながらも、オールを巧みに動かし、海へと漕ぎ出していった。
ある程度、島から離れた。
海は黒く、星空と月が映るだけであった。
男は、そんな海をランタンで照らした。
そして男は明るく照らされた海に向かって、火が付けられた、小さい爆薬入りの木箱を放り投げた。
船から10mほどの場所に落ちた。
その瞬間、爆発音とともに小規模ながら爆炎が吹き上がったのが見えた。
海が揺れ、それに合わせてボートも揺れた。
水飛沫が男のコートを濡らす。
少し目をすぼめながら、ライフル銃に弾薬を装填した。
すると、どこからか連続した水の音が聞こえ始めた。
音が鳴った方向へと目を向ける。
特徴的な頭が見えた。リヴァイアサンだ。
すかさず男は、銃弾を2発放つ。
リヴァイアサンに直撃したが、無傷であった。
リヴァイアサンはそれに対して、更に怒ったのか速度が速くなった。
真っ直ぐ、このボートへと向かってくる。
更に3発撃つ。
だが、リヴァイアサンは怯まない。
リヴァイアサンは口を大きく開け、ボートへと向かってくる。
男はそれを確認すると、弾薬に火を付けた。
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