第14話 待機
男は、テントに戻った後、本を読んで過ごすことにした。
幸い、男の元には、このような事態を見越して暇つぶしになるであろう本が多数存在していた。男は本を読み始めた。
やがて昼になったが、ある程度は温かく、豪華であった朝食とは変わって、昼食は缶詰入りの豆スープで済ました。
その後も本を読んで過ごし、夜になった。
昼と同じように缶詰を、今度はビーフシチューを食べて、男は就寝することにした。
二日目は特に特筆することは無かった。
三日目もそうであった。
四日目も対して変わりはなかった。強いて云うのなら、水が減ってきたため、砂浜からそう遠くない山の麓に湧いていた水を汲み、煮沸消毒をしてから水のタンクに加えた。
五日目、午後2時頃。
突如として受信機の赤いランプの光が消えた。
男は気分が昂ぶった。やや興奮気味になりながら、念の為、受信機のアンテナを調整するとランプに光が再び灯った。
男は少し落胆したが、気を持ち直すと受信機の前で読書を再開した。
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