第55話 マニーレックvs3位ダボリ、レトファリック国王との賭け
ダンジョンカジノにてダボリがマニーレックに質問した。
「俺はレベル39。そっちのレベルは。」
「レベル11です。コフィレット様はレベル6。」
ダボリはリーベアレイル・マニーレックを挑発した。
「お前からかかってきていいよ。そっちのマニーレックの方はかなり動けそうだけどレベル差がありすぎる。」
するとマニーレックはすぐに相手の懐まで迫り腹を突き刺そうとした。それを見てダボリが驚嘆の声を漏らした。
「並みの動きじゃない。レベルを超えたスピード、面白いね。」
ダボリはとっておきのスキルを使用した。
「振動停止。」
ダボリのクラブの2、かなしばりの能力でリーベアレイル・マニーレックを動けない状態にさせた。
「くそ。10秒ほど体が思った通り動かなそうだ。コフィレット様お願いします。」
リーベアレイル・マニーレックの背後からコフィレットがクラゲの触手で相手を麻痺させた。
「触手で体を縛りあげる。」
コフィレットは触手を活用しダボリを縛り上げた。
「くそ、身動きが取れない、クラゲのレアスキルか。しかし、レベルが足らない。パワーがないな。」
「マニー。だめ。触手が破られる。」
マニーレックはコフィレットの言葉に呼応した。心配するなという表情をみせた。
「大丈夫です。もうすぐ動けます。それまで耐えていてください。」
マニーレックが動けるようになり、ダボリも触手から離れることに成功した。
「振り出しのようだな。ウォータープレス。水の圧を食らえ。」
「水攻撃ってクラゲで遊泳してって言ってるようなもの。」
クラゲで水中を遊泳してマニーレックを安全な水面まで触手で連れて行った。
「また振り出しですね。道具を使うしかなさそうだ。コフィレット様、使ってください。」
マニーレックは即席毒矢をコフィレットの触手に纏わりつかせ、攻撃をした。
「な、なんだ。これは。」
「レベル25の巨大ヤスデの毒です。効かないことはないでしょう。」
マニーレックは身動きが遅くなったダボリに刃を向けて腹に剣を突き刺した。
「死んでください。頭部をもぎとりますよ。」
頭部に剣で突き刺し相手は絶命し、消滅した。
[level 20 UP ]
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「ひとまず手に入れたお金で食べ物と部屋を確保しましょう。コフィレット様。」
「そうね。一度休憩を取った方がいいねマニー。」
マニーレックとコフィレットは部屋を確保してそこでカップヌードルを食べた。
「コフィレット様、カップヌードルなんかよりピザやローストビーフを食べてはいか
がでしょうか。カップヌードルはお腹に合いますか。」
「おいしい。危険な状況だとどんなご飯でもおいしく感じる。まずは節約するためにポイントが少なく食べれるものを注文しないと。そうでしょマニー。」
マニーレックはその言葉を聞いてコフィレットに感心した。
「そうですね。ひとまず腹にたまるものを安く食べないとですね。」
そういうとコフィレットは麺をすすって食べていた。汁をこぼさないよう丁寧に左手を添えて大切に食事していた。
「それに…。マニーと食べるとどんなご飯も美味しくなるから。」
「王女様…。僕もコフィレット様との食事は好きですよ。」
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9月13日、教師の申請を果たした、レトファリックはリバーライド・シャトール王国会議に招待されていた。王国会議室はレッドカーペットが敷かれ、シャンデリア、骨
董品が数多く置かれており、厳格な王室の雰囲気だった。
「ここが待合室です。お声がかかるまでこちらでお待ちください。」
レトファリックは待合室に案内された。
「本当にNPCでも教師になれるのかな。不安だ。」
係のものが彼に声をかけた。
「あなたがレトファリックですね。国王様ゼレラとの面会にて無礼のないようにお辞儀は丁寧にすること。いいですね。」
「わ、分かりました。」
レトファリックは厳格な雰囲気をひしひしと感じていた。
「教師候補生、レトファリック、こちらにどうぞ。」
レトファリックは教師になるための要項は全て満たしたが、NPCということで周りの者は懐疑的に彼を見ていた。
「あのレトファリックって人NPCなんですって、もともと人間ならエルフにも酷いことをしたかもしれませんわ。」
レトファリックは王国の王ゼレラがレトファリックに言葉を述べた。
「リバーライド・シャトール国王ゼレラより、NPCレトファリック、諸君を第145の教師として任命する。」
「ありがたき幸せ。」
レトファリックは先ほど係の者から言われ通り丁寧にお辞儀した。
ゼレラはレトファリックに質問をした。
「諸君はNPCで2人目の教師になる人物だが、人間時代何か悪いことをしたか。嘘をついた場合、真実の水晶が諸君の心を見破るだろう。」
レトファリックは質問に答えた。
「いえ。人間ではなく私は人魚でした。水中缶詰室にて引きこもってゲームを送っていただけで元NPCのエルフやドワーフに危害を加えたことはありません。」
すると真実の水晶の中心部分だけが赤くなった。
「レトファリック、諸君は少し嘘をついていないか。真実の水晶が一部が嘘だと言っているのだが。」
「いえ。エルフやドワーフに危害を加えたことはありません。」
真実の水晶は青くなり元に戻った。
「すまない。我々の勘違いだったようだ。諸君NPCの教師としてどんな先生になりたいのか聞いてもいいか。」
レトファリックは思っていることを正直に話した。
「私は思いやりのある教師になりたいです。相手がNPCでも親切に寄り添えるような教師を目指します。」
レトファリックは話を続けた。
「此度、国王様にぜひお話したいことがあって今日は来ました。話てもよいでしょうか。」
国王ゼレラは大きく頷いた。
「私はNPCの人間ゆえに周りからいじめられる子供を目撃しました。NPCだからといって差別されたり、復讐にあったりするのは負の連鎖だと思います。NPCでも自由になりたい。私は国王になってこの国を変えたいと思っております。」
周りから非難の声が浴びせられた。
「人間が我々エルフにどんな仕打ちをしたか知らないからそんなことが言えるんだ。」
「エルフが復讐することは当然の行為だ。」
国王ゼレラが非難の声を静止させた。
「静まれ。」
ゼレラの声に多くの観客は話すことを辞めた。
「ほう。面白い。国王になりたいなどと、教師任命式で行ったのは、私以来ではないか。よかろう。諸君と一つ賭けをやろう。」
レトファリックは国王の言葉に疑問をもった。
「賭けとは。」
「私と、教師としての授業対決コンテストで勝負するのはどうだ。判定は生徒達に決めてもらう。諸君が勝てばNPC保護法を制定しレトファリック、お前を自由にしてやろう。」
レトファリックはその言葉を聞いて嬉しくなった。
「本当ですか。ありがとうございます。」
国王ゼレラは言葉を続けた。
「だが、もし私が勝ち諸君が負ければレトファリックには死んでもらう。命を賭ける覚悟はあるかな。」
レトファリックは国王ゼレラの言葉を受け入れた。
「わかりました。全てのNPCのために立ち上がります。命も賭けましょう。その教師の授業対決はいつ行われるのですか。」
国王ゼレラはレトファリックの質問に答えた。
「明日だ。私も教師として授業の準備しよう。」
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