第54話 ダンジョンカジノ、コフィレットクラゲ女子になる

リーベアレイル・マニーレックの猛攻は続いた。

研究者が来てスキルを使ったため、それを瞬時にかわし相手の懐に入る。

腹を3度突き刺し首を持って体をひねって頭部を地面にたたき落とした。

相手は失神した。リーベアレイル・マニーレックはすぐにとどめを刺した。

[level UP 11↑]

獲得ポイント 22

獲得マネー22



「この獲得ポイントに比例したお金を使って部屋や衣 服服、食材を買うみたいですね。」


「部屋に隠れて身を潜めたい。なんでこんなサーバーに来ちゃったんだろう。」


マニーレックはコフィレットの震える手を丁寧に握りしめた。


「まずは家が欲しいですね。コフィレット様。」


コフィレットはその言葉を聞いて心の底から嬉しくなった。


「私たちの家か。いいねマニー。」


獲得マネーは貯める事に決めたコフィレットとマニーレック。次の敵が来る前に作戦を考え始めた。


「聞いてください。コフィレット王女様は強力なスキルを手に入れなければなりません。戦場では私でも守り切れるか分かりません。そのためにコフィレット様は私が動けなくさせた敵モンスターを狩っていってください。」


マニーレックの言葉にコフィレットも気張った。


「そうね。私も足手まといにならないようにスキルを身に着けないといけないわね。」


それから、マニーレックの前には巨大ミミズと巨大ヤスデが現れた。ミミズの方は人間を丸のみにできる大きな口がある。ヤスデは毒を持っていて危険。

しかし、マニーレックは実体骨格連動のスキルを用いて素早くミミズの腹に剣を突き刺しながらヤスデの毒攻撃を回避した。

ミミズの背にのぼり、ミミズの目を突き刺し目を失明させる。そこから体を浮かせ飛ぶとヤスデの頭部に移り、同じく目と口に剣を突き刺し続けた。

素早い動作で何度もミミズとヤスデに攻撃を与え、追い詰めた。


「コフィレット様、今です。剣を突き刺してください。」


剣で突き刺すとコフィレットは多くの経験値を得た。


[level UP 3↑一時的なパワー、スピードの増加。]


コフィレットを倒したヤスデの腹から毒エキスを取り出した。


「何してるんですかコフィレット様。」


「足手まといなら道具を使ってでも役に立たないと。」


リーベアレイル・マニーレックはその言葉を聞いて訂正した。


「足手まといなんて思ってないですよ。コフィレット様が自分らしく生きられたら私は幸せです。」

しかし、コフィレットは休むことなく巨大ミミズの牙を丁寧にとっていた。


「よし。これで飛び道具ゲットだぜ。マニーが足手まといだとは思ってないのは分かってる。でも役に立ちたいの。」

コフィレットとマニーレックがそのままダンジョンを進んでいると巨大クラゲのモンスターがやってきた。


「巨大クラゲモンスターのクラピーですね。levelが25と強力なモンスターです。本来は海付近にしか生息してないのにダンジョンにいるとは。倒してスキルをもらいましょう。コフィレット様。」


「スキル欲しい。でもそのためには倒さないと。」

クラゲモンスターはコフィレットに向かって麻痺弾を撃った。

コフィレットは突然の相手の攻撃で身動きが取れず麻痺させられそうになった。

その瞬間マニーレックがコフィレットを守るように自分が麻痺弾を食らった。


「マニー!大丈夫!。」


「少しの間身動きが取れないだけです。時期動けるようになります。とにかくクラゲモンスターから距離を取ってください。」


「分かったよマニー。」

コフィレットはマニーレックを置いて逃げ出したが振り向くとクラゲモンスターがマニーレックに忍び寄っている事に気づき動きが止まった。


「私がマニーを守らないと。」

コフィレットは逃げるのをやめて巨大クラゲモンスターのクラピーに立ち向かった


[クラピーテンタクル]

クラゲモンスターが自分の触手でコフィレットを攻撃する体勢を取った。

しかし、コフィレットは先ほど入手した巨大ミミズの牙に毒エキスをたらし毒矢のようにクラゲモンスターに刺した。


「即席毒矢。」

クラゲは毒を食らい身動きがとりづらくなった。その間にコフィレットはマニーレックの体を起こし肩を持ち逃げようとした。しかし、マニーが身動きが取れないため、動きは遅くクラゲモンスターが追いついてきた。


「無理だ。やっぱり戦わないと。」

コフィレットはマニーレックをその場に残し、クラゲに立ち向かった。

クラゲモンスターは触手を向けてきたが、それを見事にかわしクラゲの懐に入った。クラゲには心臓がない。つまり弱点がほとんどないということだ。

仕方なくミミズの牙に毒エキスをたらした即席毒矢を刺し、剣でクラゲの頭部を突き刺した。その後もクラゲの触手は即席毒矢の影響が動きが鈍くコフィレットはマニーレックの動きを真似してよけ続けた。

時間が経つとマニーレックは再び立った。

「私が復活するまでよく持ちこたえました。コフィレットさま、やはりあなたは足手まといじゃありません。戦力です。」

マニーレックはすぐにクラゲモンスターの懐に入り剣で即座に5度突き刺し相手に致命傷を与えた。


「今です。コフィレット様相手の頭部に剣を突き刺してください。」


マニーレックの指示通り相手の背後を取り剣で思いっきり突き刺した。


[level UP 6↑]


[スキル獲得、スキル クラピーテンタクル 当スキルは体がクラゲとなり触手を動かして相手を毒で麻痺させる。]


「よっしゃー、念願の新しいスキルだ。私クラゲ女子になれるようになっちゃった。」


マニーレックもコフィレットの新しいスキルを祝福した。


「相手を麻痺させる技ですね。これは強力だ。おめでとうございます。コフィレット様。」


獲得ポイント43

獲得マネー43


マニーレックはコフィレットとダンジョンを進むと次にダンジョンカジノで出会った敵は研究者だった。


「よお俺は研究者のダボリだ。獅子川に第3サーバーに送られたから仕方なく死亡遊戯、ダンジョンカジノに参加してる。」


リーベアレイル・マニーレックは相手を見て強敵だと判断した。


「ダボリ。ダンジョンカジノランキング3位の研究者です。コフィレット様、気を引き締めて戦いましょう。」


「分かった。ひりひりする戦いだ。」


獅子川のいる第2サーバーではダンジョンカジノの賭けが始まっていた。


「ウェルジーナ・コフィレット、リーベアレイル・マニーレックVS3位ダボリ

どちらが勝つと思う。勝つと思った方にBETしてくれー。」


ダンジョンカジノ実況担当のアワセからカジノの賭けの対象が伝えられた。

獅子川は問答無用ですぐにマニーレックの方に投票した。


「マニーレックの動きはレベルを超越している。相手がレベル30以上だろうと勝利するだろう。」


投票が終わり集計結果を発表していた。


「リーベアレイル・マニーレック341票、ダボリ567票。」



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