第5話 Yobase、六衛田芽助、峯未雨、出会う。
その頃、Yobaseは3人で行動していた。
六衛田芽助と峰未雨というプレイヤーと共にYobaseは一番近いはずのドゴスペラ王国に向かっていた。
「峰未雨、六衛田芽助、俺たちならドゴスペラ王国まで行けるな。」
六衛田芽助という人が彼を守っていた。
[六衛田芽助 Level 2 ]
「あなた何もしてないじゃないですか?ここで戦力失うわけにはいかないから守ってるだけですから。」
[Yobase Level 1 ]
「俺は後衛担当だって作戦決めたじゃねえか?あの時もホラノイエンノシン・ゴーレムに俺が気づいてなかったらお前ら死んでたんだからな。
その礼だと思ってくれ。というかあいつは死にたいのか。なんで先頭突っ走ってんだよ。」
[峰未雨 Level 5]
彼女は目の前のリトルタイガーのタイジットカーフィー、弓を打ってくるハカアマルゴブリンを一人で討伐していた。目の前の敵はほとんど彼女が倒していったので他の二人の経験値はあまり差が無かった。
「もう全然死線を感じない。」
彼女は、死線が好きな死にたがりだった。三国志のゲームをやって胸を打たれそれから緊張感のあるゲームを探してこのDESSQにのめり込んでいた。
峰未雨はドロップアイテムを田芽助達に持たせていた。
「はいこれ。」「「…はい。」」
基本的な会話はこれぐらいだった。
彼女はモンスターを倒して得たアイテムを半分ほど渡していた。彼らはただそのアイテムを保管するだけの荷物係だった。
「あのー峰未雨さん。できればもう少しチームで行動しませんか?今の戦い方は見ていてこわ…危ないですよ。」
「戦場では油断はしない。」
「田芽助のご無礼をお許し下さい峰未雨さん。今回は弓を補強しやした。どうぞ。」
「…感謝する。」
少し前の出来事。彼らはゴナールウォールド高原で出会った。「何者だあいつは。自ら敵モンスターに向かっていっている。」
Yobaseはダースピック・スケルトンの群れに木の棒のみで向かっていく彼女を見た。彼女は相手の片手剣を奪い取り、そのままその剣で何度も起き上がるスケルトンを次々に倒していった。
彼女はレベルアップした状態で屠り続けており素早く動いていた。
「おい、そっちは危ねえぞ。」
峰未雨はホラノイエンノシンゴーレムがいる推奨Revel 22のガーケイム・アトラ遺跡に向かっていった。
[峰未雨 Level 3]
「楽しい。私はこういう戦を待っていた。」
峰未雨はLevel 10のウェイターボガーディアンから逃げながら柱の前で相手の動きを封じ宙に浮き攻撃を当てていた。一発当たれば死ぬ連撃やビームを嬉々として躱している。
洗練された動きに物陰からYobaseは決断した。
「よし、こいつについていけば生き残れる。」
その時だった。ゴンッ。
「ど、どうも。うああ。ガーディアンに気付かれたああ。」
彼はウェイターボガーディアンにわざと石を当て自分に狙いを引きつけた。
「あのー人のモンスターをとらないで。」
「今のうちに、え。今ビーム打ちましたああ??」
彼が六衛田芽助だった。Yobaneは悔しかった。「あいつーー。いかしてるがいけすかねえ。」
田芽助は恐怖で泣きそうだった。
「ああ死ぬんだ僕。あの人かわいかったなー。彼女を守れたなら本望だ。」
ガーディアンが目の前にも来た。
彼は死を覚悟した。彼はこのゲームのNPCでもいいと思っていた。彼もキャラクター目当てで先程始めた男だった。しかし男とガーディアンより彼女の方が速かった。
「なんでここにいるんですか。」
「あのーそんな速さじゃ死ぬよ。合図出したら左に曲がって。…今!。」
すると綺麗に前のガーディアンと後ろのガーディアンが激突して一時的に動けなくなった。
「ここなら視認されないか。ねえあのさ人が狙ってるモンスターを横取りするのはマナー違反だよね。しかも弱すぎ。Levelいくつ。」
「1です。道に迷ってたら偶然あなたに会ったんです。それで自分が囮になればいいと思って。すいません。でも今異常事態です。ここはまとまって動いた方がいいと思います。」
「必要ない。君次からはこういうことはしない方がいいよ。」
「でもあなたもLevel10は超えてないですよね。ここは危険だからせめて別の場所に、」
「何処にいこうと自由でしょ。さっきの動きを見て私が死ぬと思ってんの。」
Yobaseが遠くからようやく彼らを見つけた。「おーい。お前らここは危ない、って聞こえてないな。」
ジジジジゴゴゴ。
「おいまじかこの音。」
ここの強力モンスターのホラノイエンノシンゴーレムは普段は地下内部にいる。しかし、ガーディアンが動き出すと敵がいると認識して地中を移動して真下から現れる。Level 10でも瀕死する初見殺しのモンスターだった。Yobaseは危険だと思い叫んだ。
「下だお前らーーーーー。」
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