第73話 第四回小説講座 背景描写の意味

描写ほぼゼロの会話劇とラブシーンを垂れ流しな私が、「描写」について学んできたよ☆



さて、いよいよ背景描写の書き方について。


遠景、中景、近景……という順番を推奨されました。

これ自体は友人から聞いて知っておりました。

知っているのにやらないのは、納得していないからなのでしょう。

私は何が腑に落ちないのか……。



たとえば、喫茶店のシーン。

私は、ついつい店に入ってきたところから書きがちです。

そうすると、いつも同じような狭い空間での会話ばかりになってました。

会話を書くのが好きなんですが、話数が多くなってくるとそればかりでは単調に。



で、その息苦しさを打破するのが、遠景。

まず、遠景で、物語の世界そのものを広げる。

次に、中景。

暮らしを感じさせて、リアリティを出す。

そして、近景。

主人公が、どんな人物かを示す。

さらに、クローズアップ。

主人公が、何をしようとしているかを示す。



その話を聞いて、私は合点しました!

それなら書いてみたい!


さらに、先生から具体的な描写の例を教えてもらい思ったのは、”一つの言葉で、複数の情報を与え、想起させること”が大切だな、と。

「背景描写はくどくなく、さっぱり書くこと」とは、そういうことかと思いました。

何を書いて、何を書かないのかいつも疑問でしたが、”伝えたいことを、一気に伝えてくれるモノ”をピックアップするのだな、と思いました。




さて、もう一つ学んだのは、説明と描写の違い。

以下は私の解釈なので、先生の指導とピッタリ同じかはわかりませんが……。


プロットは物語の展開の説明で、ある程度抽象的で可。

まずブレない骨組みを一度確実に作る。

そして、抽象的な言葉で済ましたところは、端的にエピソードをつける。


小説にするときは、抽象→具体にして書いていく。

それが描写。


設定(定義)とプロット(展開の説明)と小説(抽象→具体)の違いがわかってきたような気がします。


それがわかるとどうなるかですが、「自分が何を書いているか」「何をしていないか」がわかる。



私の場合、『人外捜査官 久遠寺煌』では、ムカデの定義がされてませんw

なんとなく、こんな性質の化け物としか出てない。

展開の説明は、各話ごとはできてるけど、全体の終着点はぼんやりしてる。

各話ごとの展開は書けたとして、他人もイメージできるくらいの描写ができているかというと、まだまだ。

そんな感じ。


よく、こんな準備で人様に読んでくださいって言えるよねw

と、いうわけで、開き直って今からがんばります!



カクレベルが至らなかったら人様に見せてはいけないのか、ということに対しては、私は、誰でも、何でも書いて、出して良いだろう派です。

ヨム側も、”読まない自由がある”という環境ですから。

逆に言えば、読むことを強制される人はキレていいかもしれませんw

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