第58話 旧作を手直しして思うこと
労働が厳しくなりまして、創作のエネルギーが労働エネルギーに転換されましたw
と、いうことで、新作に使う余力がなく、旧作手直し。
今までは、手直ししてもせいぜい日本語表記直しくらいでしたが、今回はプロットという概念が入ったので、何がいずいのか(方言!)ちょっとわかったような気がしました。
今回振り返ったのは、『桜狂い』。
芸術家の咲耶に出会い、友情がいつの間にか愛情に変わり、でも叶わなくて”ただそばにいるだけ”を選択する和樹……の話。
もちろん、最初に書いたときはプロットなし。
無理矢理、起承転結に合わせるなら、
起)奇妙な出会い方
承)仲良くなる
転)嫉妬
結)そばにいるだけでいい
くらいは考えていました(考えた、と言えるか?w)
で、それをどう表現するかわからなくて手探りで書いている……感覚を、思い出しましたw
文字からサイコメトリーwww
当時、三人称もうまく使えなかったので、全部一人称で書いてたのですね。
が、そうすると絡みのシーンに不都合が……。
最近、ようやく三人称に慣れてきたので、今回はそこを直しました。
表現的に、内側に入りすぎてる文があり、ただ、名前に変えるだけだとアレ?なところが。
ま、ちょっと文章の流れに合わせればいいだけなんですけどね。
とはいえ、"この文で何が言いたかったのかいな"と自分に問いかける自分がいます。
と、ここまではいつも通りですが、やってみてさらに思うのは、”割に長いなぁ……”と。
”何の割”にかと言えば、「表現したいことに対して、言葉費やすのそこかいな」って感じ。
”咲耶との日常のやりとりが楽しくて好きになっていた”がベースなのですが、その割にやりとり少なっw
咲耶の人物像が、伝統楽器と女が多い世界から来ている……んでしょうけど、書く側の意識がそちらに取られすぎてアンバランスに。
書くならちゃんと書けばいいんですが、中途半端でしたね。
プロット無し子ちゃんだった私としては、増えていく字数を怖がっていたところがありまして、もう少し描写すれば良いところを逆に端折っていた気がします。
そうだ、根本的に、どっかからか「書きたい」じゃなくて「書かなくてはいけない」みたいになってましたね!
たとえば、人物の背景として演奏会の部分を”説明しなくてはいけない”と思い込んでいました。
小説としての必要性……みたいな意味ではなく、無駄な自分のこだわり?
もう少しまとめたり、削ってもよさそうだな、と感じました。
そこがさっぱりすれば、”書きたい”二人の恋愛的日常を書く余力が出たような気がします。
そうなると、全体のバランスの直しだから、今から直すのはムリーみたいになりますwww
まずこの作品はこのまま残そう、記録としてw
だから、書き始める前にプロットが必要なんですね、了解。
プロット無し子の時は物語の世界の中から見たものを書いていたので、自分が書きたいことに力を注ぎがちですが、小説を人に読んでもらうために適切な描写内容、描写量であるかは考えるべきやな、とわかりました。
と、改めて真剣に考えたのも、書き方にコメントをいただいたからです!
いつも自分で書いて、アップして、終わり。
と、一人作業ですと、なんか「伝わってるらしい」と思っちゃうんですよね。
ですが、ご指摘をいただくと、「ちゃんと読んでもらえてるんだ」がまず嬉しくてw気をつけようという気になりました。
手を抜いてるわけではないのですが、やっぱりどこかで「伝わっているだろう」と読む側に寄りかかっているところはありますね。
その溝は、正直今は埋まらなそう。
小説先輩から言われた「指摘を受けて直せるならもう最初から書けてるから、そうなってないならまだそういうとこまで来てないのかもねぇ」と言うのはちょっと納得。
自分も、たかだかちょっとしたアイデアなのに、当時は書けなくて、今は書けるものがあります。
自分の中の、何かが溜まるとか、弾けるとかがないと進まないものがあるような気がしています。
嫌な仕事に出くわしたから、ホラーが書けるようになりましたからねw
小説の中身の良し悪しはまだわかりませんが、書いたってだけでびっくりよ。
そういう、小説に直接でないものもある。
まだプロットを知って17日目ですけど、客観視する手段をようやく知ったので、遊んでみたいと思います!
※この創作日誌は、あくまで個人の記録ですので、みんながすべき!と言えるような主張は何一つありません。自分の中の変化や感じたことを書いてるまでで、大体は、しばーらくしてからコメントをいただき、「何書いたかな」と振り返って、自分が爆笑するためにありますwww
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