第16話武器3




コンビニに行く途中の道に自衛隊車両が路上駐車してた。

村長なら絶対に怒るだろう。


何故なら路上駐車している大型車が、道の幅を狭くして軽でも通れない。

2人して通れば間違って川に落ちちゃうよ。


あ、コンビニ前に村長が居るぞ。


え!駐車場にヘリが誰か偉い人が来たのかもしれない。


「山田君、相談したいことがあるんだが」


「なんですか相談って・・・・・・」


「昨日会った三山さんとオークが居るダンジョンへ行って欲しいんだ。なんでもオークのモンスターカードがもらえるらしいぞ。こっちは引き続き自衛隊が探索するから心配しなくていいから」


なんだか話の雰囲気は、決定事項のようだぞ。


オークなら興味がある。

何故ならオークションで1000万円で落札されたカードだ。


1000万円がもらえるって意味だ。


「分かりました。行きます」


そんな俺に向かってくる三山さんが見えた。


「話はついたようね。ヘリに乗ってもらえるかしら」


「その前に家に帰って持って行きたい物があるので、帰ってもいいですか」


「仕方ないわね・・・速くしてよ」


俺は、リュックを置いて走って帰った。



もう急いで戻って来た。

手には、バッグを持って「リュックは・・・・・・」


「ヘリに積んだわ」


ヘリに乗れるんだ。

初めての経験だぞ。

嬉しいのが半分で、怖いのが半分だ。


リュックがあった席に座ってバッグを抱えるよにして乗り込む。


「バラ、バラ、バラ、バラ」と音が鳴りだす。

浮遊感を感じた時には、飛んでいた。


ああ、眼下の曲がりくねった道が見える。


「行き先は、東京よ。ダンジョン探索の期間は、1週間」


マジの話らしい。

俺は、1日か2日だと思ってたよ。


「寝る所は」


「ダンジョン近くの特別室を予約してるから心配無用よ」


ホテルに連泊か、それも初めての経験だ。





1時間で東京上空だった。

めちゃ速く着いたぞ。


空から見たら、あんなに建物で埋め尽くされている。

あのタワマンに何人の人が住んでるのだろう。



なんで・・・冒険者ギルド本部のヘリポートに降りたぞ。


それに人がゾロゾロ居るぞ。


「あなたに興味があって見にきた人だから気にしなくていいわよ」


そんなことを言われても気にするよ。


「降りるわよ」


まだ回ってるぞ。

怖いから中腰で両手に荷物を持って急ぐ。


「奴がそうなのか・・・幼過ぎるぞ。あれで大丈夫か」



エレベータに乗らないのエレベータの前を素通りだ。

4001号室の前でカードキーをドアかざす「カチャ」と音がした。


ドアを開けて入る三山さん。


「ここが君の住む部屋よ」


窓なんか大きくて見晴らしが凄いぞ。


風呂はガラス張りで、外の窓も大きい。


あ、きっちにはサウナだ。

ここはシャワールームだ。


この部屋は、ベッドルームだ。

なんで2つもあるんだ。

まあ、いいか。


「もしかして探索するダンジョンって№1のダンジョンですか」


「そうよ。この地下にあるダッジョンよ。君も色々あるから今日は休みなさい。明日から頑張ればいいから」


「はい」


カードキーを手渡された。



バッグからオークの骨をだして電動ドリルで穴を「ガガガガ」と開ける。

4本に開けてクサリに繋ぐ。


カンフー映画で三節棍さんせつこんを使ったの見たことがあった。

ならば四節棍もあってもいい。


ヌンチャクを2本を繋いだものだと考えればいい。


オークは、基本的に素手だ。

武器を持たせれば最強だぞ。

誰もがそうに思うに違いない。


なので三節棍を使った映画もダウンロードだ。



これ、これだ。

やっと俺が見た映画を見つけたぞ。


中国あるあるで迫害から逃げる若者。


寺に逃げ込んだ。

そして拳法の修行にはげむ日々。


水に浮いた丸太の上をわたる修行。

水に落ちて濡れた服では、食堂に入れない。

服を絞って、また着て食堂に向かったが食べ物はない。

そんな修行だ。


目を鍛える修行。

顔の向きは、正面。

決して動かしてはならない。

眼球を動かして蝋燭の炎を見る。

右の炎が見えなくなって、左の炎が光る。

顔が左を向いて痛い目にあう。


腕の修行。

右手、左手で手を広げて水桶で水を運ぶ修行。

肘辺りには、刃物がついていて下げると傷ついてしまう。

めちゃくちゃな修行だ。


長い棒の先にハンマーがついていて、片手で鐘を鳴らす修行。

そんな様々な修行だ。


最後には、強い相手に勝たないと修行完了にならない。


様々な武器を試すも負けてしまう。

竹やぶで修行してて竹を折ってしまう。

その竹が2ヶ所折れて、これは使えるとひらめいた。

それが三節棍の始まりだ。


俺には、使えそうにない四節棍だが、オークなら大丈夫だろう。




腹が減ったので下のレストランに行った。

昼のバイキングコースだ。


黒毛和牛のステーキ

フカヒレスープ

北京ダック

フォアグラのキャビア添え


そんな料理が無料で食べ放題。

それだけダンジョンで収益を上げているに違いない。


なんて凄いレストランだ。



あ、あれって田中曹長そうちょうだ。


テレビにも出演してた。


あっちは、南曹長だ。

女性で美人で銃さばきで有名だ。


やっぱここには、銃なんか持って来てない。

残念だ。



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