第13話戦い6




「ギ、ガガ」


え!2人は走り出したぞ。

遅れて俺も走る。



到着した時には戦ってた。


植物を骨トンファーで「ボゴン」と潰す。

どうやら待構えていたらしい。


魔法使いを見るなり俺は、矢を放つ。



案の定、仲間の後ろへ隠れる。

しかし、大きくカーブして手応えを感じた。


やっぱ植物は、消えた。


リンが矢を弾き飛ばして「ボゴン」と頭を吹飛ばす。


ゴブも負けじとゴブリンの体を骨トンファーで引き裂いていた。


「グシャ、バン、ボコン、グシャン」と通路に反響する。


攻撃は異常過ぎるぞ。

まあ、強いからいいや。



そしてリンが振返って「ギャー、ギャー」と発した。


何々、リンの手にモンスターカードがあるぞ。



俺は、駆け寄る。

そしてリンの手からモンスターカードを奪い取る。

まぎれもない魔法いの絵柄だ。


手には、あの杖がしっかり持ってる。


カードの裏を見る。


HP 5

MP40


植物魔法


こんなの初めて見る。

レア過ぎるモンスターカードをゲットしたぞ。


あ!ボディカメラが・・・

あああ、モンスターカードが間違いなく撮られた。


冒険者ギルドに隠すのは、無理ぽいぞ。

これでは嘘もつけない。諦めるしかない。

帰ったら、ああだこうだと聞かれるだろう。

ああ、憂鬱ゆううつだな~ぁ。



それより、どんな魔法使いか出現するのか楽しみだ。


魔法使いを「召喚」


杖を持った魔法使いが現れたぞ。

身長110センチでゴブやリンより低い身長だ。


手も足も子供サイズだ。

やっぱ魔法使いだから弱弱しい。

俺らの走りについて来られるか心配だ。


ああ、名前だ。


リンからリを取って、ゴブからゴを取って、リーゴだ。

なんか魔法使いぽい名だ。


「ギャー、ギャー」と喜ぶリーゴ。


ゴーリも考えたが力ぽい魔法使いは、あり得ない。




ゴブが急に「ガ、ギャー、ギー」と叫ぶ。


これってゴブリンが来たって意味だ。


俺は矢をつがえて「ゴンとリンは、防御に徹しろ!リーゴの戦いが見たい」


ゴブリンが通路から来ていた。

ちらっと見えた魔法使いに矢を放つ。

ギュンと曲がって手応えがあった。


リーゴが「ギー、ギー、ギー、ギー」と呪文を唱える。


呪文が終わった瞬間に芽が生えて、ドンドン大きくなってゴブリンを襲いだす。


必死に、こん棒で叩く。

槍も突きまくる。

矢も放つが全然効かない。


ゴブリンの1人に巻きついて「ギュギュギ」と巻き殺す。

手や足がダランと垂れ下がる。

その瞬間に消えるゴブリン。


それにしても危機的状況なのに、何故だ!

ゴブリンのこん棒や槍が淡く光らないのだ。


何故なんだ。


俺らとゴブリンの違いって何だ。

え!もしかして俺が武器を作った。


それかモンスターカードのゴブリンだから・・・


オークは素手だ。

オークも武器を持ってたら光ったかも・・・


ならリーゴの杖も淡く光るハズが光ってない。

やっぱ俺か・・・・・・それとも戦いの経験不足。




回収された魔石に1つ違うのがあった。

考えられる理由は、魔法使いだ。


魔石の緑の濃度が濃い。

そして、魔石が大きいの2点の違いだ。


こんな現象なんて初めてだ。

もしかしたら地面に埋めたら植物成長がやばくなるかもしれない。

あくまでも推測だ。


植物魔法の魔法使いなら、あってもおかしくない。


大事にポーチの中に入れる。



「ギ、ガガ」


え!もう行くのか・・・・・・


あのリーゴも走る。

何のことはない。ゴンやリンに遅れることもなく走ってるぞ。




俺が到着した時にも戦ってる。

矢をつがえた状態で戦いを観戦。


数で負けてるがリンとゴブの活躍は、異常だ。


防御3:攻撃7の割合でゴブリンを圧倒。


リーゴの魔法使いの戦いは、互角だ。


たまにゴブの骨トンファーが植物を粉砕ふんさい


とうとう魔法使いを締め上げることに成功。

呆気なく魔法使いは、死んで消えた。


それは、すべてのゴブリンが消えた後だ。




何度も何度も戦い続けた。


ちらっと時計を見る。


「この戦いが終わったら帰るぞ」


「ギャー、ギャー」


「ギャー、ギャー」


「ギャー、ギャー」




安全エリアで召喚を解除。



ゴブ


HP15

MP 5


武器強化


- - - -


リン

HP14

MP 4


武器強化


- - - -


リーゴ

HP 5

MP42


植物魔法



なんとゴブとリンが武器強化なんてものを手に入れたぞ。

それにHPとMPの数値も上がってる。


リーゴもMPが2も上がってる。


ああ、ギルドに聞かれるぞ。




ダンジョンの階段を上がって扉を開けて外に出る。

そして鍵を閉める。


まだ車が停まっていた。


コンビニの雑誌コーナーでは、男2人が立ち読みしてたよ。


なので中に入る。


「坊やが帰ってきたよ」とバックヤードに声を掛けていた。


あれ!村長も居たのか・・・


カウンターにゴロゴロと魔石を出す。


魔石286個×300円=85800円

魔石18個価格未定


三山さんは、スマホで魔石を何枚も撮っている。


高橋「魔法使いのカードを見せてくれるわよねーー」


仕方ない。

リーゴのモンスターカードを見せる。


急に奪い取る三山さん。


「凄いわ」


そして「カシャ、カシャ、カシャ、カシャ」と何枚も撮り続けた。


「これで送信OK」


バックヤードへ連れて行かれて、あれこれ聞きまくられる。

仕方なく1つ1つありのまま答えた。


ボディカメラのメモリカードも取られた。

新しいメモリカードを7枚を手渡される。


「このカードを毎日取りに来る職員に手渡すのよ。村長もしっかり守ってください」


ああ、村長までトバッチリだ。

申し訳ない。



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