第8話武器2
6日目。
地下3階でゴブリンとの戦いが始まった。
俺のコンパウンドボウの矢が槍を持ったゴブリンの頭に命中。
一瞬で消えるゴブリン。
ゴブは、こん棒の攻撃を左で受止めて、右の骨トンファーで頭にヒット。
崩れ落ちてもがき苦しむゴブリン。
ちょっと威力が弱かったようだ。
「もっと気合を入れろ!」
苦しむゴブリンを飛び越えるコブリン。
上段からこん棒で叩きつけてくる。
それを半身で身をかわすゴブ。
そして左の骨トンファーが顔にヒットして消えるゴブリン。
後ろから突き刺す槍を右の骨トンファーで叩き折る。
大きく飛跳ねて上段から骨トンファーで頭をカチ割る。
呆気なく消えるゴブリン。
更に苦しむゴブリンに骨トンファーが襲い消えてしまう。
俺の矢が最後のゴブリンに命中して戦いは終わった。
「ああ、槍は厄介だな」
「ギャー、ギャー」
「そうか、ゴブも厄介だと思いのか」
それでも戦うしかない。
「悪いが頑張って戦ってくれ」
「ギャー、ギャー」
そして戦い続けた。
俺は、槍持ちゴブリンを積極的に狙って倒す。
ゴブは、近づくゴブリンを叩きのめす。
そんな繰り返しだ。
そして、俺が魔石を回収している時にカードを見つけた。
拾って見る。
「ゴブリンのモンスターカードだ」
どう見ても間違いない。
ステータスもゴブと同じだ。
「召喚」と唱える。
お!ゴブリンが現れた。
右手には、こん棒を持っている。
ああ、ゴブと見比べて、ショボイ武器にがっかりだ。
骨トンファーを持たせるのも違う感じだな。
まあ、いい武器が欲しい。後で考えよう。
あ!名前だ。
何がいいか『ゴブリン』の後ろのリンが良い。
「お前の名は、リンだ」
「ギャー、ギャー」と喜んでるぞ。
安直な名なのにゴンと一緒だ。
次に現れたゴブリンに矢を射る。
頭に命中して消える。
リンのこん棒が空振りする。
当たる前に、ゴンが倒して消してしまうからだ。
やっぱリーチの差は、ゆがめない。
「ギャー」と怒ってる。
もう怒るのは戦いが終わってからにしろよ。
次々にゴンが倒してしんまう。
ああ、
こん棒を振り回すリンを見て思いついた。
「今日は、帰るぞ」
「ギャー、ギャー」
「ギャー、ギャー」
命令には、素直だ。
1階では、俺が矢でゴブリンを重傷を負わせる。
腹のど真ん中から血が流れ落ちる。
リンが走りながらこん棒でボコボコに殴る。
そして仕留めるパターンだ。
リンは勝ち誇ったように「ギャー、ギャー」と喜ぶ。
安全エリア近くでは、フルスイングでゴブリンを倒すリン。
「ギャー、ギャー」と通路内に響きわたる。
「リン、強いのは分かった。出口だから急ぐぞ」
「ギャー、ギャー」
そして15時過ぎには、安全エリアに到着。
俺は、リンと向き合う。
「リン、こん棒を俺にくれ」
「ギャー」と嫌だと言ってるらしい。
「良い武器を作ってやるから俺に任せろ。絶対に気に入る武器にするから」
シブシブだがこん棒を手渡してくれたよ。
そしてリンとゴブの召喚を解除。
呆気なく消えるリンとゴブ。
リンの絵柄は、ゴブリンが立ってる姿だ。
ゴブのカードと比較して迫力が全然ない。
コンビニでの買取りもまあまあだ。
魔石142個×300円=42600円
「今日も凄い量だね。買取り依頼もお願いね」
「はい、わかりました」
そしてノートパソコンで冒険者ギルドに報告だ。
買取り依頼を申請する。
そして大事な報告を済ませる。
それは、モンスターカードが2枚になったことだ。
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From 件名
冒険者ギルド モンスターカードが2枚になりました
今日、ドロップした中にモンスターカードがありました。
ゴブリンのモンスターカードが合計2枚になりました。
36542番 山田巧より
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まあ、こんな感じでいいや。
「おばさん、帰るね」
「明日も来るのかい」
「うん、来るよ」
「元気でね」
レジ袋を持ってコンビニを出て家に帰る。
こん棒の細い方にドリルで穴を開ける。
もう1本も同じように開ける。
そして先端になるほど太くなっているからナイフで「シャー、シュ、シャー」と削る。
ああ、汗が出てきたぞ。
「シャー、シャー」
ちょっと太いが手が大きいから持てるだろう。
本当は、クサリがいいのだがコンビニで買ったロープを2重にして2本を結ぶ。
良い出来だぞ。
ヌンチャクの完成だ。
片手でクルクル回して感触を確かめた。
「これならいける」
そしてノートパソコンでヌンチャクの戦う映画を購入。
タイトルは『燃え〇ドラゴン』
それとヌンチャクのクサリをネットで注文だ。
見た目で買うから何種か合いそうなの買っておく。
あ、ヌンチャクの達人動画も見てみよう。
え!凄く速いぞ。
もう達人レベルだ。
これはダンロードだな。
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