トリアエズ出撃
大黒天半太
トリあえず飛びます
「トリあえず、座ろうか」
トリ型の魔力駆動騎、『トリアエズ』と名付けられているその飛行騎は、安定して飛び続けており、後からコクピットに入って来たカチャトーリを操縦席に受け入れた。
それが空中でもなく、高速で飛んでいる最中でもないかのように。
司令官の慌てぶりに押され、無人で上空を
目的地に接近して敵の迎撃を受けるか、飛行能力のある
むしろ、
カチャトーリは、戦闘空域への到達予測時間と、予備の装備品の中で、食べ損なった昼食の代わりになるものはないかと漁ってみた。
誰かが使って補充してないのか、ストックには期待できるようなものはあまり入っていなかった。
ボイルした豆、ボイルした芋、
カチャトーリはやむなく全てを開けて、一つの容器に移し、水を入れて加熱する。調味料もないが、下味はついてるはずなので、塩味のスープくらいにはなるかもしれない。いや、それくらいにはなってほしい。そうでないなら、このトリアエズの点検整備担当者か司令官に、昼飯を一回奢らせるところだ。
前方に大きな魔力反応が出現し、
大型飛行魔獣と思われる反応、亜龍か? それとも、
トリアエズには小規模攻撃術式の装備しかないため、あの大きさには、リアルタイムに
カチャトーリは、自分がやったと判明すると後々めんどくさいので、自分の痕跡が残らない/自分が得意としていない、珍しいが特徴の少ない光魔法にする。
「高々この程度の魔獣に……手間が掛かるな……」
小鍋から茹で上がった豆と
「取り敢えず、生
トリアエズ出撃 大黒天半太 @count_otacken
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