フリーエネルギーは実在する

 永久機関は(少なくとも現時点では)存在しないが、フリーエネルギーは存在する。これは単なる事実である。そして、それはほぼ利用法が限られているため、それで動く製品と言う形で販売されていて、その動力源単体で使うには非力すぎる。

 一例がアトモス時計。時計が動くのに必要な動力を環境の時間方向の温度変化から調達する。日が出て夜が来るのだから温度変化は毎日必ず発生する。微々たる力ではあるが時計を動かすのには充分だ。ただし、アトモス時計は工芸品や美術作品のようなものなので途轍もないお値段で、高級デパートに並ぶとしても手にとって機構を確認出来るような展示はされてない。


 もっと身近な例としてはソーラー電卓。これは物理的にモノが動くわけではないのでフリーエネルギーであるとは思いが至らないが、暗闇で電卓を使うことはなく使われるときには常に光があるという前提が非常に実情にマッチしててほとんどの電卓がこの電源を採用している。


 ここまで挙げるといやもっと力強いフリーエネルギーはないのかというツッコミが入るかもしれない。それは当然の要望だと思う。陰謀論的には、存在するが石油が売れなくなると困るエネルギー資本により隠されているってなるし、陰謀論を信奉してるわけではないがその可能性は充分あると思う。少なくとも登場人物がそう動く動機付けはバッチリだ。

 先に挙げたようにフリーエネルギーは微力なもの限定ではあるが実在してることは明らかでありそれを集めれば当然大きなエネルギーになることもあるだろう。


 いや、普通に太陽が放熱し、地球が自転しているという所与の前提を利用して秩序を形作るということ自体がフリーエネルギーなのだから、実は人間が利用できる全てのエネルギー源はもとはフリーエネルギーだということも言える。じゃあなんでエネルギー資本はそれを占有しカネを取る権利があるのか?

いや、一瞬ではあったが単価マイナスで原油取引ってありましたね……。なんか危ない領域に踏み込みそうなので、今宵はこのくらいにしておきとうございます。

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