第3話 入れ替わり
クラス替えじゃあ!!
うちの学校は一学年5クラス、デカめ?なのかな。
一昨年は3人バラバラ、ていうかその時はまだお互いを『存在は知ってる』ぐらいだった。私と奈恵は小学校から一緒だけどそんな関わりなかったしね。去年は私と青が一緒で、奈恵だけ違った。
特にこだわりはないとはいえ、やっぱりドキドキするよねクラス替えって。
同じように興奮している人間にもみくちゃにされながら、先生に近づいていく。様々な表情を浮かべる、すでにもらった人と入れ替わっていく。ねぇみんな、私筋肉痛なの。優しくして?
やっとのことで先生の目の前に来て、手が切れることを怯えながら紙をぎゅっと掴む。あーあ、ぐしゃぐしゃにしちゃった。
えいや!!っと喝を入れて、紙くずになりかけたものを開こうとしたら、
「雪ぃぃぃぃぃ!!お前と一緒じゃあぁぁぁぁぁ!!4組じゃあぁぁぁぁぁ!!でも
鼓膜、破れる。
このうるせぇやつは幼稚園からの幼馴染である
小学校の頃は奈恵と同じくあまり関わりがなかったけど、最後にまたこの声を隣で聞くことになるわけか。
小麦が古屋のクラスに双子の妹である
改めて紙くずを開く。
中学校最後のクラスは、どこもなかなか面白いことになりそうだ。
特に1組。
奈恵と青、やっと一緒になれたな。
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