2. 障がい者は皆、善人で弱者?

 世の中というのは、間違ったことだらけだ。そして、それを「間違いだ」と主張することで、袋叩きにされることもある。


 ここで一つ、問いかけたい。

 世の中にいる「障がい者」は、みな善人なのか?


 ここから、私のこれまでの経験を少々。

 私には、家族に障がい者がいる。それも生まれつきにだ。

 なのでよく、「特別支援学校」という、主に何かしらの障がいを持つ児童が通っている学校を知っている。子どもの頃には、よく混じって遊んだものだ。

 

 そのうえで。

 障がい児のあいだにも、「いじめ」がある。障がい者だからって、みんなが「良い子」でもないのだ。

 社会だって、そうだ。

 その人が善人か悪人か。又は強者か弱者なのか。そこに、「障がい者だから、弱い者だ」と言うと、怒る人も多いはずだ。


「だったらなんだっていうんだ」

「勝手に決めつけるな」


 意外に思うかしれないが、私たちが思う以上に彼らのなかには、パワフルな人物もいるものだ。

 パワフル過ぎて、どう接していいか分からない、なんてこともあるだろう。

 その反対に、あまり顔に感情が表れにくい児童や、自力で動くのが困難な児童もいる。

 ――そう。所詮は知らないひとからの決めつけだ。

 ただ、立場的には確かに弱者になりやすい。更にはそこにつけこむ悪意も多い。ある意味では、そういった経験がひとを強くさせることもあるが。


 要は、「○○だから××だ」といった発想そのものが決めつけで偏見になることがあると思う。

 事実というのは、そんな単純なものではないかもしれないのだ。

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