第172話 貴族と平民!

次の年齢の話は、黒がしてくれた。


年齢は生まれた年を1と数えて足して行き、どの一族も寿命は大体2000年前後。

正確には生まれた月を年の後に付けて、決定するそうだ。


年齢でき族の格が上がっていき、上から公爵1800年以上生きている、侯爵は1500以上、伯爵は1000以上、子爵は500年以上、男爵は300年以上、準男爵は50年以上、生まれて50年は準き族だそうだ。


黒と白はその制度を嫌がり、能力に合わせて爵位を寄越せと王族に行ったら、追放されて牛の世話をしろと言われたらしい。


捕まえたのは副団長とメイド副総長達で、判決の書類の版を押したのは千さんで、その時の確執だそうだ。


そしてき族と平民の違いは、き族はこの世界を支えるレインボーの木(王族が生まれる)を中心にこの世界を照らす灯りを供給する木の色の一族で、毎月その木の根元に子供が生まれるとの事。


平民は地上の行為と同じ事をして子共を産む、き族も同じ様に地上と同じ行為で子を産むとと平民に格下げされる。

(地上と同じと言って、黒と白が軽く実演、俺も中学生だがその位は知っている、恥ずかしいから辞めてくれ、カオリさんはチラ見している)


そしてここもかなり違う死んだ後! き族は死んだ瞬間に石に戻り、貴族から平民に格下げした者は、死体になり墓で埋葬されて、いつかは分からないが石となり、その石を各木の根元に埋めると、その内にき族が根元に生まれるとの事。


今から何万年も前に、き族と平民との間に醜い戦争があり、緑の一族を滅ぼしたら、天井の石が輝きを無くして、新たな緑の子供が出来るまでの数日間は、この世界が暗黒になり、それからき族と平民は争いをしない事になったらしい。


ただ何処にでもいる嫌な奴は何処かに追放されて、反省が有れば、き族籍を復活出来るそうだ!それが黒と白。


そして同じ一族でも、親子関係は無いので世襲は無し、あくまで年と共に出世していく制度、そこに黒と白はやり切れなかったんだと!


平民は労働の義務と納税の義務はあるけど、のんびりと暮らしているし、子供も生まれる。

それを見ているき族は平民に成りたくて、下に降りると言う。

確かに管理職は大変だよね!


「凄いねき族って、木の根元から生まれるんだ、そして天井で光る石は、10の一族が居ないと光らないんだね」

「私が気になるのは、平民て何年ぐらい生きるの?」


「大体200年〜300年だね、旦那様達はどの位生きるの?確か100年だっけ」

黒が質問してくる。

「そんなもんだね、上ではね」

「でも、70年~80年だと思いますよ」

俺とカオリさんが答える。


この地底世界の人は長生きだと分かった。

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