第179話 欲よ欲!

自分達の部屋で待機していると、側妃様に呼ばれた。


千さんを先頭で、側妃様の部屋に行く、トントン。

「入って、頂戴」


側妃様の許可を頂いたので、中に入って行く私達。

「ご苦労様、大変だったわね、それでこの子の旦那様の事だけどね、みんなに相談しようと思ってね」

隣で王女様達は、泣いている何故?


「気にしないでね、色々あって王妃様に怒られただけだからね、

それでカオリさんに聞くけど、快楽欲をどうにかする方法って分かる?」


何その質問、ダーリンに何かあったの?

「私は心理学を学んで無いので分かりませんが、ダーリンに何かあったのですか?」

私が答えると側妃様は少し考えて、答えてくれる。


「実は私達王族も含めて、快楽欲と言う物が分からないのよ、今回はよく分からなかったから、平民のお医者さんを呼んで彼を見てもらったんだけど、どうもスライムに呪われた症状みたいなの、ただうまくいけばその呪いは無くなるんだけどね」


スライムの呪い快楽欲、スライムキングってそんな恐ろしい魔物なの?


「カオリさんね、この間王妃様がスープを独占したでしょう、あんな事は王族もき族もしないのよ、私もみんなもびっくりしたの、そしたらそれは食欲だって言われたの平民のお医者さんにね」


欲か、確かに睡眠欲もこの人達は無いのよね、3日3晩で1日寝るんだから!


「今のダーリンの症状はどおなっているんですか?」

「言って良いのかな女の人にね! メイドが服を着替えさせようとしてね、体を触ると下から白い液を出すのよ、

オシッコと違う液体ね、それでまた掃除してあげると出て来てベッドが水びたしなのね、それで困って相談しているの、わかってくれる」


ダーリンそれって半分浮気よ、どおしてやろう!


「カオリさん、カオリさん聞いている、この話は分かります?」

「ええ側妃様、今どうやってダーリンの息の根を止めてやろうかと、考えていました。御免なさい」


後に伝説となるオーククイーンの誕生秘話だ。


「解決方法は、より快楽に持って行って正気に戻します、おそらくは私しか此処では出来ません、ただ道具と言うか材料が此処には無いので困りました」

恐らくはアイテムBOXにあるはず、ダーリンのお姉さんがアダルトコーナーで、勝手に買った物の中にあるはずよね、ローションがね。


「何処で見つければ良いの、食材なら騎士団でもメイド達でも集めてもらうけどね」

食材か山芋だと痒くなるし、潤菜、それとも昆布?他にヌルヌルの物は何がある?


やはり無理か、地上と違う………そうだ!


「側妃様、適温なお湯と、水で何かしても大丈夫な所って有りますか?なるべく音も漏れないと良いんですが?」

「何それ?もしかしてお風呂の事、王宮なら有りますけど、後は平民街になりますね」


側妃様が言うと、黒が気づいて答えてくれる。

「王妃様、黒の一族の所に確かあると思いますよ、私の記憶ならね」

黒が、お風呂の場所を教えてくれた。


「なら団長を呼ばないとね」

ベルを鳴らす、リンリン。


「お呼びですか、側妃様」

メイドさんが入ってくる。


「騎士団団長を呼んで来てくれる、至急ね」

側妃様の言葉で、メイドは出て行く。


「あれば良いわね、お風呂が!それであとはどおするの?」


私は恥ずかしいけど説明する、耳年増の知識を曝け出してね。





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