第174話 気になる木!

俺は冷えた緑茶を飲みながら、外を見ている。


木の繁った辺りに、何かの果実が見える。

(ここは地底、透明な果実が有ってもおかしくないか?)


でも此処から離れて外に出ると、危ないからと3人に言われている。

「ダーリン、テントとあれを出してね、アレを」

「カオリさん、此処でアレって恥ずかしいです、やめましょうよ!」

途端に怒り出す、カオリさん。


「何を勘違いしてるのよ、簡易トイレ、トイレよ!」

「トイレですか、頭が桃色ピンクなので間違いました」

怒って漏らされると困るので、素早くセットする。


「良いこっちに来たら、殺すからね耳も塞いどいてね」

切迫した女性は怖いねお茶の飲み過ぎだって、ただ3人はカオリさんに使い方の説明を求めている、漏れるから程々にね。


少しして4人が戻ってくる、中の処分はスライムを捕まえてやらしているそうだ。

もし大きい方を食べたスライムは、黄金に光るのだろうか?少し気になる。


「暇ですね、疲れたし眠いです」

「カオリさん、テントを張れば少し日陰になるから組み立てようか?」

「お願い出来ます、少し横になるね」


大きいテントを出して、サマーベットを並べる、アイマスクを渡したらみんなが昼寝するみたいだ。

ただ俺は気になっている、木の森の中にあるあの果物を!


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「ネエネエ王様コッチを見ていない」

「本当だ、何故コッチを見ているの?」

「あゝ貴女、足が木の下に出ているわよ」

「本当だ、でも今更隠したら此処に私達が居るってバレるよね」

「そうね、とりあえずは、そのままでいましょう」


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


本当に何だろうあの果実?探しに行って良いだろうか?

4人が寝ているけど此処で守っていないといけないしね!


すると千さんが起きて来た。

「やはり眠れません、習慣で今日は寝る日では無いですからね、

ただあのベットは寝やすいです」


起きたて来た千さんに聞いてみる。

「千さんあの木の下の物は見えます、透明な果実が成っている見たいですけど」


「何処ですか、良くは見えませんね」

千さんが近づいて指先を見ている。


「ほらあそこ木の下に、あるんですけど」

千さんは段々と俺に近づいて、チュ。


「何するんですか千さん!」

「ウフフ、旦那様と口づけをしてしまったわ、嬉しい」

「イヤイヤ違いますよ、あの果実を見てもらいたいんです」

全く何を考えているんだよ、1000年未婚の人は。


「何か不穏な事を考えていませんか!」

顔が怒って居るので謝って置く「御免なさい」と。


「でもあの森は何もありませんよ、果実がなる木は無いですね、果実が成るのはき族の木と同じで、透明ですからね」


確かに、目の前の木は、地上と同じで緑色良く茂って居る。


「なら千さん此処に居てください、俺はアレが何か見てきます」

「まあ気になるなら行ってください、あそこは見える所ですから!ただ気をつけていってらっしゃい。

それと何か有れば大声で呼んで下さい、すぐ黒と騎士と駆けつけます」


許可が出たので、俺はバリアーの外に歩き出す。


俺だけが見える果実は、何なんだ?









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