第169話 街の外の何か?

扉の隅にいて覗いていた俺達を、見つけたカオリさんが走って戻ってくる。


そして俺に抱きつき、言ってくる。

「怖かったよ〜、早くベットで優しく慰めてダーリン」


イヤイヤアンタは大丈夫だろう、完璧に団長に降参させてるしね!捨て台詞込みで。


背後の3人も呆れている、すると王妃様がこちらに手を降り呼んでいる。


俺達が、扉の影から消えようとすると。

「メイド副総長、アイツらを此処に来させなさい」


メイド副総長が走って捕まえに来る、やっぱり逃げられないか。


仕方無しに王妃様の前で、挨拶する。

「今晩は、王妃様ご機嫌はどうですか?」

何故か米神辺りがピクピクの王妃様。


「全く呼んでおるのに逃げるなど、普通の家臣はしないのだけれどもね!」

私達は貴女の家臣では無いですよと、言いたいけどね。


「兎に角、明日以降も厨房でスープを作るようにお願いしますよ、それと逃げない様に第3王女は、一緒の寝室に行く様にね!それと先日皆に言ってあるが、此奴が第3王女の伴侶です! そして周りにいる者は側妃だから失礼のない様にね、余興も終わったから、今夜は解散します」

王妃様は第1側妃と第1王子を引き連れて、奥の扉に入って行った。


「終わった、なら部屋に行ってもう寝ようぜ、誰かクリーンの魔法を部屋に行ったらかけてくれ」

白と千さんが頷く。

そして衣を返して俺達は廊下を歩く、ただお供が若干増えている。


前を千さんが歩き、左右に第3王女とカオリさん、背後は黒と白そしてメイドさん達、そこまでは分かるが、何故かその中に第1王女とメイド副総長に騎士団副団長も付いてくる。


小声で第3王女様に聞いてみる。

(王女様、背後の第1王女とメイド総長と騎士団副団長は、何故付いてくるんです?)

(騎士団副団長とメイド総長は私の護衛よ、ただお姉様は分からないわね)

そうなのかどうしようかね?


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「やっぱりこの中見たいよ王様を!」

「でもこれってバリアーを、張っていて入れないわね」

「小さい子なら入れるけど、私達みたいに大きいと無理そうね!」

3個の影は街の中を見ている。


「仕方ないけど、何日か待ちます?」

「ちょっと、このバリアーを触って」

バチ、手が弾かれる。

「やっぱり無理だったか」


その時に門の方から声が聞こえる。


「不味いわね、逃げるわよ2人とも」

「「はい」」


木陰に隠れる3つの影。


「探しているのね私達を、ならもう少し遠くに隠れましょう」

影はかなり街から遠ざかって行く。






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